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キョンの苦悩〜オルフェノクとしての生活〜
その他リレー小説 - 二次創作

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キョンの苦悩〜オルフェノクとしての生活〜 5

「いいぜ、長門。言っちまってくれ…」
「……そう」
長門がほんの一瞬悲痛な顔をしたのを、オルフェノクになった俺の眼は見逃さなかった。
「情報改ざんと同時に、あなたの……死亡が確認された…」

「え?キョン君が死んだ?長門さんそれは本当なんですかぁ?」
朝比奈さんは長門の言ってる事が信じられないみたいだ。
「情報統合思念体の情報は間違いない」
「そうなんですか・・・長門さんが言っているので事実なんでしょうね」
古泉はいつもと少し違う曖昧なスマイルでそう言った。
「ででで、でも、つまりキョン君は生き返ったってことですよね?変身できるようになったってだけで後は普通の人と変わらずに生活できるんですよね?これからも…一緒に…居られるん…ですよね?」
最後には泣き崩れながら長門に言い寄る朝比奈さん。
普段は押しの弱い彼女がこうやって強く出るのも珍しい。
だが無情にも長門は首を横に振った。
「情報統合思念体によればオルフェノクとはこの星の有機生命体の死後ごく稀に発生する一種のバグ。再び与えられた生命はひどく不安定な状態にあり、今は問題がなくても徐々に崩壊が始まりやがては遺体すら残らず灰になる」
バグった状態でゲームを続けてるといつか止まる―みたいなことだろうか?
ていうかこれは俺も知らんかった。
俺が知ってたのはせいぜい変身のことと死んだら灰になることぐらいだ。
つまり俺、死亡フラグ確定?
あ、もう死んでるには死んでるのか。

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