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キョンの苦悩〜オルフェノクとしての生活〜
その他リレー小説 - 二次創作

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キョンの苦悩〜オルフェノクとしての生活〜 4

「ええ・・・それで、長門さんが・・・その・・・二人目の怪物は貴方だと言い出したのですよ」
・・・まさかホントに気付くとは・・・
さすがに情報なんたらの使いなだけある。
俺は一呼吸置くと長門にほぼ肯定とも言える質問を返した。
「なぁ長門、いつ気付いた?」
俺のその言葉に…朝比奈さんは両手を口に当て、長門は一瞬唇を震わせ、小泉は眉の端が吊り上げ、全員一様に動揺を表した。
「やれやれ………正直、僕らとしては否定して欲しいところではあったんですが…」
小泉がいつもの調子で両手を挙げた。
「気付かれた以上隠す気はないさ」
何よりこのメンバーだしな。
宇宙人、未来人、超能力者がそれぞれ打ち明けてきたんだ。
ここで俺だけ言わないのはフェアじゃない。
「それで、長門はいつ気付いたんだ?」
「…あなたが現れた直後」
なんだって?
長門さん、それはいくらなんでも早すぎやしませんか?
「私としては初見の生命体…直ちにその場で得られる限りの情報を元に情報統合思念体に解析を依頼した。その結果、あの生命体があなたであると言う解答が返された」

なるほど…あの時やけにじ〜っとこっちを見てたのはそのせいか。
「しかしそこで私の中でエラーが起きた。情報統合思念体から返された解答が認知できなかった。私は生命体の情報を更新し再度解析を依頼した。しかし解答は変わらなかった。その後四万八千六百九十七回に及び再解析を依頼したが解答はあなたのままだった」
…長門よ、認めたくなかったってのは解るんだがいくらなんでもやりすぎだろ?
情報統合なんたらとやらも大変だ。

「その後、あなたのこれまでにおける情報を調査し直した。涼宮ハルヒと接触した時点で調査ではあなたはごく普通の人間だった。情報が変わったとしたらそれ以降ということになる。その結果…つい先日あなたに情報操作の跡とそれと…」
長門の言葉が止まった。
「どうした?」
「解らない。言語機能にエラーが発生した可能性がある。それと恐らく、この情報を私の口から発するにはあなたの許可が要る」
俺の許可…何のことだ?
情報操作とやらが俺がオルフェノクになったことだとすると、それと同時に起こったこと…は!!

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