PiPi's World 投稿小説

交差世界(アニメ・ゲームキャラ全般)
その他リレー小説 - 二次創作

の最初へ
 3
 5
の最後へ

交差世界(アニメ・ゲームキャラ全般) 5




「あれ?ここどこだろ?」
路地に迷い込んでしまったようだ。
「あれ〜?お嬢ちゃん一人?」
不審な中年男が話しかけてきた。
「…はい。」
後ずさりながら答える。
「危ないよ〜。この町は物騒だから。特に…おじちゃんみたいな人がいるからね!!」
「!!」
中年男は襲いかかってきた。
「いや…!放して!誰か!!」
「誰もいないよ。さぁヌギヌギしましょうね。」
「いやーー!」
「グフッ…、ガッ…!」
中年男はいきなり倒れた。
「えっ…?」

そこには片手に大きな《鍵》を持った少年が立っていた…
「大丈夫?怪我はない?」
助けてくれた少年が話しかけてきた。
「はい。ありがとうございました。」
思わず頭が下がってしまう。その時少年が持っている《鍵》が目についた。
「あの、それはなんですか?鍵…みたいですけど。」
「えっ?あっ…これは…なんでもないよ。」
そう言うと、マジックのように消してしまった。
「それにしても、なんでこんな所にいるの?お家の人は?」
「あの、突然居なくなっちゃったみたいで、探しに来たんです。」
「……よし!じゃあ、一緒にさがそう。俺の名前はソラ。君は?」
「遥…です。」



「…いないね。」
「うん…。」
かれこれ数十分捜しまわったが、いっこうに見つからない。

「お?お主は桐生の…。」
老人が話しかけてきた。
「あ…古牧のおじいさん。お久しぶりです。」
「この人は?」
「古牧宗太郎さんで、桐生のおじさんに武術を教えてくれた人。」
「おぉそうじゃ。あやつはわしの一番弟子だからの。それよりも、どうしたんじゃ?」  
桐生が突然居なくなった経緯を話す。
「桐生が?この前変な扉に入ってゆくのを見たぞ。」
「…扉!?どんな感じでしたか?」
ソラが反応した。
「なんかこう…ハートの形を複雑にしたような印がついていたのぉ。」
(…ハート?…間違いない、アイツだ…。てことは、桐生って人は別の世界にいるってこと?)
しばし思考するソラ。
「わかりました。ありがとうごさいます。」
ソラは一方的に話を終わらせ、歩きだした。
「ちょっと、どこいくの?」
「君の捜している桐生さんは、ここにはいない。見つけるいい方法があるんだ。」



「ここは…。」
一瞬光に包まれたと思うと、目の前には変わった形の飛行機のようなものがあった。
「これはグミシップっていうんだ。」
「グミシップ?」
「うん。実は俺…他の世界から来たんだ。」
「…は?」

話では、ソラのいた世界はそのものが分裂しており、様々な世界に分かれていた。その世界から世界に移動する際にこのグミシップを使うのだという。

そして、古牧の言っていた《扉》というのは空間と空間をつないだり(ワープ)したり、世界と世界をつないだりするらしい。
つまり、桐生はその扉を通じてどこか他の世界に飛ばされた可能性が強いということだ。

「これから、知り合いのところへ行って、情報収集だ。」


SNSでこの小説を紹介

二次創作の他のリレー小説

こちらから小説を探す