PiPi's World 投稿小説

ブレスク!!
その他リレー小説 - その他

の最初へ
 0
 2
の最後へ

ブレスク!! 2

「何か言った?」
「……何でも無いわ」
さらりと答えながらベアトリクスの死体(?)を漁るリフィー
「……あったわ。この鍵で机の引き出しが開くはずよ」
そう言うと美しい装飾の施された鍵を投げて寄越す
「サンキュー!やっぱ、持つべき物は友ね〜!」
リフィーの両手をとってブンブンと上下に振るベル
「ハイハイ……それじゃ、私は『叔父さん』を医務室に運ぶから」
そう言い残すとベアトリクスを軽々と担いで部屋を出て行った
手を振って見送ると早速机を漁り始めた
「……一番上の引き出し、っと……これね」
魔術書を手に取ると急いで部室に駆け込んだ
「うん、なるほど…魔法陣は部室のをそのまま使えるわね…えっと、呪文は…これか…うん!!なんとかなりそうね」
そう言うと魔法の杖に魔術書を持ち呪文を唱え始めた

その頃、医務室にルカを運び終わったリフィーが廊下を歩いていると
「あ、リフィーさん」
廊下の向こうからアルトが走って来た
「なに?アルト」
「ベルどこにいるか知らないッスか?借りた本を返したんスけど」
「あぁ今なら部室に…」
「ありがとうございますッス!!」
行かないほうがいいと言う前にアルトが走り出していた

んで部室
「…そして我に『力』を与えたまえ…『何事にも負けることなき心の力』を…その力を求め宿さんとする者の名は…」
最後の一文を読み終えようとしたその瞬間部室にアルトが飛び込んできた
「ベル!!この借りてた本返しにきたッス!!」
「アルト!?、!!しまった!!」
ベルがアルトの名前を言った瞬間魔法陣から光か溢れだしアルトに直撃した
「うわぁ!!」
光の奔流に飲み込まれたアルトが声を上げた
「アルト!!」
ベルの叫び声よりも早く光がアルトに吸い込まれていき元の静かな部室に戻った
「…なんだったんスか?今の」
「ア、アンタ、大丈夫なの!?」
ベルが慌てて駆け寄る
「えっ?どう言う事ッスか……って、う、うわ〜!!」
再びアルトがまばゆい光に飲み込まれる
光が収まるとそこには赤とメタル色の鎧で身を包んだかのような人物がいた
「これは…ベル!!一体なにしてたんだ!」
その人物がベルに叫んだ
「あ…アルト…なの?」
「そうだ、他に誰がいる」

10分後…
「なるほど…『力』の召喚か…」
アルトが腕を組みうなった
「ごめん…私が気を付けなかったせいで…」
ベルの目に涙が浮かんだ
「いっ…いや、ノックをしなかった俺も悪かったんだ。だからおあいこということで…」
と、その時だった、爆発音が響いた

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す