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GENIUS
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GENIUS 24

その2か月後。
再会した。
『異常天才』になり『あいうえお』の『O』の住人となった彼と。
生神天才事務所の社員となった俺が。
俺と彼の距離は遠く離れてしまった。

―Bad End




第四章 『color variation』



「はい、無色くん♪お給料♪」
チャリン。
500円だった。
「………はぁ…」
なんか見たことあるぞ、これ。
「神子所長…」
「ん?なにかな、才気平社員?」
「お小遣いはいりません。給料をください」
「ん」
500円を指差す神子さん。
「いいですか?神子さん?俺がもし500円で一ヵ月頑張るとしますよ?」
「うん」
「俺は100円マックを食べ続けます」
「そうなの?」
「朝昼夜食べるとして、俺は2日目の昼飯で死にます」
「どうして?」
「ハンバーガーを食べます。いやマックポークかもしれません」
「うんうん。マックチキンはないのね?」
うるさい。マックチキンあったらずっとマックチキンだよ。
「ハンバーガーを食べてる途中で、喉に詰まって窒息死です」 
「なんで?」
「俺は飲み物…ドリンクSを頼む事が許されなかった。お金が無いから……分かります?」
「お金は計画的に使いなさい?」
「なんだ!?この眼鏡を取られたいんですか!?」
「やめて!!眼鏡だけはやめて!!他は何してもいいから!!」

―10分後

「はぁ…はぁ……給料くださいよ」
「はぁ…はぁ…お金はないわよー…」
眼鏡の攻防にヒートアップし過ぎて、2人ともグッタリとしているところに死神ちゃんがやって来る。
「………え…と…?」
「死神ちゃん、無色くんが私の……を無理やりっ…」
「誤解を招くっ!?」
「無色くんの×が私の○○を引っ張るっ…」
「×は手で、○○は眼鏡だっ!」
「○○は乳首?」
「…っ……変態だっ!」
「×は唇?」
「もう500円でいいですっ!」
「分かればいいのよ?」
「………お母さん…」
あ…死神ちゃん、怒ってる。

―10分後

神子さんはよほどきつく怒られたのか机にうつぶせてる。
「無色くん、ごめんなさい…」
「いや……死神ちゃんのせいじゃないから…」
「これ、お給料…」
死神ちゃんから現金支給。
年下に給料をもらう俺って…。
「ありがとうございます」
「…無色くん、ちょっといい?」
「ん…どうしたの?」
「…お買い物に付き合って欲しいの」



生神天才事務所を出て、バスに乗る。
「死神ちゃん…何を買いに行くの?」
「……もうすぐお母さんの誕生日だから。プレゼントを選びたいんだけど…無色くんのアドバイスも欲しくて……」
よくできた娘である。

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