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GENIUS
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GENIUS 17

「あぁ。だから神子に頼んだんだ。簡単に『発見』できるのはこいつしかいないだろ。死ね」
「それで見つかったんですか?」
「なめないでよー?」
「見つかったよ。墓…がな。死ね」
俺と恋さんは溜め息をつきながら神子さんを見る。
「わ、私は悪くないわよっ!」
「ま…ということで、お母さんはもういなかった。病気だったらしい。そのお墓の前でこいつがまた馬鹿なことを言いやがった。死ね」
「なによー?」
「え…馬鹿な…こと?」
「…私がお母さんになってあげようか?だったか?神子、死ね」
「うぐ……恥ずかしい…」
「馬鹿ですね、神子さん…」
「まぁ、そのおかげで死神は上手く育った…のか?どんな方法を『発見』したのか分からんが、無理やりこの『あいうえお』の職員として死神の名前を使って『異常天才』を取り消しにしたんだ。さすがに『天才』の中でもルールがあるが、その前に労働基準法を破ってる。死ね」
神子さんは犯罪者ということが浮き彫りになってしまった。
「そんな過去が……いや、凄いことは分かりましたが……それが恋さんの自信となんの結び付きが…?」
「それは…そうだな。実際に戦った私にしか分からんか。死ね」
すると恋さんはまた含み笑いをする。
「ふっ…そうだな。例えば、車のハンドルを握ると人が変わるとか、化粧をすると人が変わるとか…聞いたことあるか?死ね」
「はい…それが?」
「死神はな…ポニーテールになると『天才』から『異常天才』になるんだ。死ね」



「ヨーイドン♪」
開幕のブザーが鳴る。
同時に小森もみじの銃から放たれる3発の銃弾。
「ィレイズッ!!」
「わぁ♪やるぅ♪」
消すと同時に更に2発。
「イレイズ!!」
消す。
更にナイフが飛んでくる。
さすがに間に合わず、咄嗟に避ける。
まだ……昔の感覚が戻ってない。
しかし避けたところに追撃の1発。
「イレイズ!!」
消す。
私がバランスを崩したところに小森もみじが部屋にあった椅子を投げ付ける。
「ぐっ……!!」
痛い。消せなかった。
椅子は私の体に当たり鈍い音を立てた。
「当たりん♪」
負けずに遠心力を利用して椅子を投げ付ける。
だが、椅子は彼女に当たる前に粉々にはじけた。
「無駄よん♪オートディフェンスっていうのん?」
こちらの攻撃が通らない。
「……笑えない…」
「笑ってん♪」
すっかり銃を再充填し、まだハンドガンの追撃が続く。
「イレイズ!!」
パンッ!!
「あぐっ…!!」
足に、痛みが走る。
「あ…当たっちゃったのん?」
ケラケラと笑う彼女。
彼女の手には、先程と違う消音器が付いている銃があった。
普通の銃は弾がかなり速いが、撃つ音と共に消せばいい。
ナイフは音がしないから厄介だけど、速くはないから間に合う。
この2つを器用に使われると簡単にタイミングをずらされる。
しかし、この消音器付きの銃を使われるのは……正直、厳しい。

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