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Gear〜鍵を成す者〜
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Gear〜鍵を成す者〜 36

「裏から?」
ソルは不思議な顔をした。
「錬金術で作ります、では今日の正午計画を実行します」
「今日の正午!?早すぎないか?」
ソルは驚いた顔をした。
「質問はこれが最後です、理由は鍵の開放を願っている人の命がもう長くない、それだけです」
「ソル、早く持ち場へ、時間が迫ってる」
「あ、ああ…」
腑に落ちない顔でソルは持ち場へ走っていった。
「シオンはマーリンの為に?」
「表向きはね、本音は外の世界が見たいから、かな」
二人はお互いの顔を見合わせて笑うと、持ち場に向かって歩いていった。
正午…
太陽が昇りきった時、ゴンドラの森林で爆発が起きた。森は一瞬で吹き飛び、そこには巨大な穴だけが残っていた。
中からライフルを持った兵士たちが出てくる。穴のそばでは巨大なゴーレムたちが歩いて逃げていた、兵士たちはそれを走って追いかける。
兵士が出てこなくなった時、どこからかシオンたち3人が現われ、穴に飛び込んだ。
「裏からって行ってなかった?」
リオが不思議そうな顔をした。
シオンは答える。
「敵を騙すにはまず味方からです」
「はぁ…」
穴に残っていた兵士たちは、出てくる度にベルーナによって切り捨てられた。
「もうすぐです、シオン、リオちゃん」
「ちゃ、ちゃん?」
リオは恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「私とシオンはカッツを倒しにいきます、彼はよろしく」
ベルーナが指さす方をみると、階段の大きな広場があった、そこには赤い髪の男が腕を組んで立っていた。
「リオ…、お気をつけて」
リオは小さく頷くと両手に剣を持ち、男へ襲いかかる。
「戦う気満々か…、仲間に入りにきたと思ったぜ、リオ!!」

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