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Gear〜鍵を成す者〜
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Gear〜鍵を成す者〜 37

「悪いね、僕は成長のない人にはついていけないよ!!トマ」
二人の2本の剣は火花を散らして、重なりあった。
その頃シオンたちは…
「久しぶりだな、シオンとそのオマケ」
「まさか生きていたとは…、本当にしぶといですね!!」
大剣を持ったカッツと大槍を持ったシオン、二本の剣を持ったベルーナが対峙していた。
「相変わらず趣味悪いな…」
3人のいる部屋は、全面ガラス張りの水槽のある部屋だった。
「生命の始まりは海だ、それが分からんのだよ愚者には!!」
カッツはベルーナに向かい走った。ベルーナは鋭い目付きでカッツに斬りかかる。
「よ、弱い…」
カッツは剣を床に刺し、膝をついた。
膝をついたカッツに、大槍を持ったシオンが近付いた。
「本物が弱いと予想はしていました、しかしこれ程とは…」
「殺したければ殺せ!!未練などない!!」
「死ぬ前にお願いしたい事が──」
二人がカッツを捕縛した時、トマは倒れたリオに剣を突き付けていた。
「戦いに情を入れるとこういう事になる、分かったか」
「僕の負けだ…」
「鍵を渡せ、その為にリーダーは俺をここに配置した」
「分かった…」
リオは剣を突き付けられたまま鍵を渡した。
「この鍵はマーリンの魔力のほとんどを使ったものらしい、これを破壊すればもう二度と世界は…」
トマの口元が笑う。トマの掌にのせてある鍵に魔方陣が現われ、消えた。
「何故だ、何故壊れない!!」
「マーリンは言ってた、鍵破壊する者鍵と一体化し、鍵開かん」
リオの顔が笑った。そしてトマの手を握った。
「僕も鍵になるよ」
「リオ?」
穴の中が強烈な光に包まれた、しばらくすると地は揺れ始め、穴が塞がっていく。
「ベルーナ、急ぎますよ」

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