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Gear〜鍵を成す者〜
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Gear〜鍵を成す者〜 35

シオンはやる気満々なゲドの姿を見ると、リオにしか分からぬようにウインクをした。
「では決まりですね、実は既に戦う準備はできています、あとはあなに任せる部隊をお見せしなくてはいけません、こちらへ」
シオンは部屋にリオを残したまま、ゲドを連れてでていった。リオがしばらく静かに待っていると、うるさい男が入ってきた。
「リオ、錬金術を教えてくれ」
ソルだった。腹部に包帯を巻いていたが、その雰囲気は怪我人らしさにかけていた。
「今回の件は君にとても感謝している、こっちへ来て額を見せてくれ、君に錬金術を教えるよ」
「ほ、本当か!?」
「ああ」
ソルはリオの透き通った微笑みを見ると、その額をリオに見せた。
「目を瞑って…」
「あ、ああ…」
「ゲドと喧嘩されたら厄介だからね」
「え?」
ソルが目を開けるとリオの笑顔が輝いていた。


「シオン」
「やっと来ましたかリオ、それにソル」
「俺の怪我は治った、まさか鞘に剣をおさめようとして、腹刺しちまうなんてな、しかも貫通」
ソルは恥ずかしそうに笑っていた。
「ははは、あなたはすごい丈夫な人ですね」
シオンも微笑んだ。
「それでこの鍵はどうしたらいいんだ?」
リオはポケットから小袋を取り出した。
「それがマーリンから預かった…」
リオは無言で頷く。
「今から反乱軍の本拠地に攻め入り、鍵を開けます」
「世界が一つに…」
「まず私が大規模な爆発を起こします、ゲドとソルはそれを期に敵の大群を襲撃、誘導を。ゴンドラには話をつけてあるので彼等との共同戦線となります、私とリオ、ベルーナは裏から侵入、司令塔を潰し次第鍵を開放します」

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