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交差世界(アニメ・ゲームキャラ全般)
その他リレー小説 - 二次創作

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交差世界(アニメ・ゲームキャラ全般) 29



……同時刻、リバティーシティ


(クソッまただ、ツイてねぇ)

軒並みピンクな店が連なる通りを歩く黒人が一人。道に止めてある車のドアを開けようとするがどれもキーが掛かっていて開かない。

(うしっ、こうなったら)

車と車の間をすり抜け信号待ちの車に近づく。

「おい!車を降りろっ!!」

ふぅ…やっと車が手に入ったぜ。
ここはリバティーシティ。金と女が欲しくてたまらないヤツラが来る街だ。俺の名前はカール・ジョンソン、CJだヨロシクな。

ちょいとした仕事を頼まれて…まぁなんでもいいから車を調達してこいってものだが、さっき終えたところだ。
その報酬に金とお古の車。なんか物足りないが、これでこの街で軌道に乗ってきた証拠だと思っている。
それで今貰った車を修理しようとガレージへ持っていく途中ってワケだ。

―ピリリッピリリッ

「もしもし?」
『もしもしCJか?久しぶりだな』
「スモーク!?元気してたか?」
『あぁ…まあな。それはそうと、CJ…戻ってきてくれ』
「あ?どうかしたのか?」

『お前のお袋さんが…殺られた』




「クソッ!クソッ!」
力任せにポンコツ車を殴りつける。だがボコンとボディがへこむだけでどうにもならない。
オレはサンアンドレアスってトコの片田舎が故郷なんだ。そこでグローブって名前のギャンググループにいた。その辺りは他のギャンググループが沢山あっていつもシマの取り合いをしていた。
スモークの話だとそのうちの一つのグループがグローブのシマを襲撃し、その時流れ弾に当たったらしい。

オレはサンアンドレアスに戻ることにした。復讐の焔を胸に深く刻み込んで…



……交差界、総合格納庫

交差界には様々な施設がある。例えばここ総合格納庫。広さは…ハッキリいって分からない。壁から見て反対側の壁が見えないんだ。
移動手段として、近距離なら歩くなり移動の小さな乗り物に乗るなりするんだけど、長距離だと定期的に置いてある転移装置を使うんだ。

「ねぇアキヒロ。さっきから誰に説明してるのよ?私に説明してよ」
「あっあれ?ゴメン〜サキ」
「別に…そうだ、ソラ達と話した後どこ行ってたのよ?」
「えっ?あぁよく分からないんだけどラクーンシティにいたんだ」


今はサキを連れて広い交差界を見学中。けど俺は秋本さんの記憶を頼りにしているから何がどこにあるかは大体分かる。だから実質サキに紹介してることになるのかな。

「えっ!?ラクーンシティってあの…ゾンビが出てくるとこ!?」

…忘れてた。コイツはそっち系が大好きで、他のゲームには見向きもしないでホラーばかり。ちっちゃい頃、よく怖い話で泣かされたっけ。

「でもラクーンシティの何処にいたのよ?洋館?それとも研究所?…火災が起きてるホテルとか?」

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