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交差世界(アニメ・ゲームキャラ全般)
その他リレー小説 - 二次創作

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交差世界(アニメ・ゲームキャラ全般) 28

そして、二人のアメリカ人。ジル・バレンタインとクリス・レッドフィールド。ラクーン市警所属の特殊部隊《S.T.A.R.S》のメンバーだという。だがそんな街も機関も存在しないことは四人が来る以前の調査で判っていた。

「君たちに聞きたいのだが、クリスとジルだったかな?君たちはこの今いる世界とは違う世界から来た、というのは本当かね?」
「そうよ。私たちがいたところはEDFもフォーリナーとかいう異星人も存在しなかった。世界はそれぞれ国ごとに別れていたし、なにより地球規模での戦争なんて有り得なかったの」
「そうだ。それに俺たちの敵といえばあのゾンビどもだからな」
「ゾンビ?なにを言っているのかね?」



話が全くみえない。EDFが存在せず地球規模での組織が国連?
確かに以前は国連というものはあった。だがあれは前世界大戦の勝国が立ち上げた組織であって、決して地球全体を自治するものではない。
それにアンブレラという巨大製薬会社が台頭しているという。
そこが開発したウイルスがある所から一部漏れだした。そのウイルスに感染すると死んだ人間でも動き回る。

そのウイルスを調査するためアンブレラが所有し研究所への入り口とされる洋館に《S.T.A.R.S.》が潜入。
そのメンバーであったクリス、ジルは潜入中に違う世界に飛ばされてしまったという。

そこはサイレントヒルという寂れた街だった。そこでクリス、ジルはストーム01の隊長とマサキ大尉と出会い行動を共にし脱出を試みたところ、先程のポイントに居たというのだ。

「では、どうやってその街から脱出したのだね?」
「申し訳ありませんが、全く覚えていないのです」

隊長が首を振る。
「我々はサイレントヒルにいたとき、まず街の外に出ようと街の端まで行ったんです。ですが、そこから先が…無かったんです」
「無かった?」
「はい。道が途切れている訳でもなく、本当にある境界を境にして。あの街以外に世界がないような感じで」
「そうなのよ。それでも私たちはそこから出たかったから、境界から足を踏み出した…そしたら…」
「あそこに居た…と」「そうだ。信じて欲しい。俺たちも未だに信じられないが、事実だ。実際に経験してきたんだ」
「むぅ…」

事態は更に混沌を極める…



……???、???

目の前全面に広がる神秘的なステンドグラス。その下には所々金を施されこじんまりとした祭壇。そこはクローディアがいる教会だった。

「サイレントヒル…あそこはすでに意思を持ち始めたわ。欲望に駆られ、憎悪に満ちたモノを取り込み純粋な人を喰らう…アァ、なんて素晴らしい。まさに楽園…。フフ、このラクーンシティも人の欲望、それも人間本来の欲望がひしめきあっているじゃない。…まだまだ同じ様な街は他にもあるのね」


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