「…警察署。って火災が起きてるホテルってなんだよ？」
「そーゆー場面が出てくるの！シリーズ全部持ってるんだから。…アキヒロってばいつも……」

この勝ち気な性格じゃなければ、かなりの美人だしいい線いってると思うんだけどなぁ…


そんなこんなで総合格納庫を見学し、次に多目的ホールへ向かった。
多目的ホールと唱っているが、実際は只の娯楽施設となっている。なんでも最初は会議室のような造りで作戦会議や講習会ができるようになっていたらしいけど、時が経つにつれいつの間にか用途が変わっしまったようだ。
一面に並べられていたイスや机も片付けられ、今は床にテープが貼られどうみても屋内運動場だ。
しかも総合格納庫と同様にとてつもなく広い空間を持っていて、サッカーやバスケ以外にも野球や他の世界のスポーツ用のスペースが並んでいる。
それでもまだ空いた所には商人が店を開いていたり、カフェテリアなどのフードスペースも存在する。

「ここも広いわね〜。どうしてこんなに広いワケ？」
「ここに集まるのは一つの世界だけじゃないから、半端な数じゃないだろうさ。だから自然と大きくせざるを得ないんじゃない？」

「…なんかやたらデカくて疲れた…。ちょっと休憩〜」
そう言うと近くの店に入っていってしまった。
「やれやれ…」
「キャー！アキヒロ見て見て！キレイな宝石！」

…全然疲れて無いじゃん！！


……？？？、？？？


「バカだね。《管理者》も《同調者》も、それを消そうとする第三の組織も、ベタな悪役達も。世界を《調律》？《補完》？《機械昇華》？《楽園化》？それに《同調》？…本当にバカげてる。世界は僕とひとつになるべきなんだ。そうすれば永遠の時が得られるし同時に快楽も得られるのに…」


……2017年、ＥＤＦ総本部

ストーム01の隊長の帰還を聞き付け、辞めていった、または逃げていった隊員達が戻ってきた。
ＥＤＦは日に日に部隊が充実し以前とほぼ変わらない戦力を手に入れた。

『諸君！今や我々ＥＤＦはかつてと同様、いやそれ以上の規模となった。一度ＥＤＦを出ていき戻ってきた者なら判るだろう…最早、地球上に逃げ場はない！我々は生きようとする限りフォーリナーという脅威と戦わなければならないのだ！』

「「ＥＤＦ！！ＥＤＦ！！ＥＤＦ！！」」

ここに隊員達の熱い決意が生まれた。


……サンアンドレアス、ロスサントス警察署

「Hey!看守さんヨォ！聞いてるカー？オレの名前はOG　Log!オー・ジー・ロックだゼ！！」
「うるさい。黙ってろ。もうすぐ釈放されるから、騒ぐのはその後にしろ」
「政府のDOGが何言ってんだヨゥ…オレはギャングスタ！天才ラッパーなんダッ！」
「なんだ？随分とウルサイ罪人さんだな」
「ゲッ！？また一人Dog　of　governmentガッ！」
「なんだそりゃ？」
「こいつに耳を貸すな。調子に乗るぞ」
「ヨシ！二人ともオレのラップを聴いてけ！」