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ドラゴンクエスト[〜それから〜
その他リレー小説 - 二次創作

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ドラゴンクエスト[〜それから〜 27

ゼシカがおもむろに龍の杖を振り上げる。
「とにかく、こんな所で爆発なんてさせられないわ!!」
空間が歪み始め部屋にいた者は光になり消えていく…。
「お嬢!!団長!!」
ボロボロの姿をしたロビンとダニエルが駆け付けるが、そこには荒れた部屋が広がるだけだった。



眼下に広がるのは一面の砂平原。
カンダタとゲルダは自分の身に何が起こったのか理解できていないようで、四方を見回している。
「やっとこの杖を使いこなせるようになってきたわ。」
「便利だねぇ。」
ゼシカとエイクが和やかに言葉を交わす。
「そんな会話してる場合じゃねーだろって。」
ククールがテンポ良くツッこむ。ゼシカが頭をひねると同時にツインテールがゆらゆら揺れる。
「うーん…。いっとく?イオナズン。」
げんなりとしたククールが答える。
「いや、ゼシカちゃん。爆発から連想されるのは、確かにその呪文だが。」
エイクはドラゴンとゲルダを交互に見つめた。ゲルダのヤンガスを見つめる瞳は微かに潤んでいる。
「できるだけ怪我させずに、済ませたい。」
エイクは小さいけれど、確かな声でそう言った。
「エイク、角を狙って…最初に暴走した時は角を折ったら爆発が起きたよ」
エイクは思わず息をのむ。
「心配するな、あんたの命は私が守る!!」
ゲルダは腕を光らせてエイクを見つめた、エイクは頷く。
「エイク、準備ができたらあんたとヤンガスを海の上に移動するからね?」
ゼシカはゲルダにウインクする。
エイクたちの表情を見て、ゲルダは落ち着いたようでほっと笑顔を見せた。
「行くぞ!」
エイクが身体に似合わない剣を構える。
グウォン!!

気付くと風を切る音が聞こえる…、ドラゴンとエイクは星空の中を落ちていた。
「ヤンガス、行くよ!!」
エイクは赤いオーラをまとうと、ドラゴンへめがけ飛んで行く。

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