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All right
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※注 このお話は終わりを目指すために作者同士力を合わせて制作する作品です。
途中参加をされる方は専用のスレッドがありますのでそちらに目を通してください。お願いいたします。


『異能』と言われる特殊な『力』を使える人が入れる学園『天陽学園』
そこでは日々様々な争いが繰り返されている…わけでもなくフツーじゃない生徒がフツーの学園生活を送っている傍目にはフツーの学園。
この事件はそんな学園の文化祭前に起こった一人の女性を巡る愛と感動のダイスペクタブルロマンファンタジー(言い過ぎ)である

天陽学園最大のイベント、天陽祭。
小学校から大学まで実に16年間一貫校である天陽学園の文化祭に当たるこの祭典、開催期間は実に一週間。
在校生は勿論、代々の卒業生も加わって学園創立以来毎年凄まじい活気を見せる。
開始一月前ともなれば、学園全体が気もそぞろに各々の団体の準備に余念がなくなる。早い団体では半年も前から動き始めるとの話だ。
そして、現在。天陽祭も間近に迫り、教師も授業そっちのけで天陽祭に向けての準備に余念がなくなる者が大半となる頃である。
「内装班、まだ終わらないの?」
「無茶言わないでくれよ、ただでさえ突貫工事なんだから」
「ああもう、そこ歩かないでって言ったじゃない!」
「ごめんごめん……うわっ!」

ごすッ!

……床の上に転がっていたサインペンを踏み、思い切り机の角に後頭部を打ち付ける情けない男が一人。
「くぅ〜〜〜〜〜ッ!」
堪らず涙目で悶絶する。これは痛い。
「悟、大丈夫!?」
「すいませ〜ん。大丈夫です〜」
まだ目の前がチカチカするがなんとか立ち上がる
このなんとも頼りがいのない青年名前は白瀬悟、一応(ここ四倍角)この物語の主人公である
「んも〜、じゃぁここはいいからちょっと木材足りなくなってきたから取ってきて」
「あ、はい」
そう言い木材を取りに行く悟を物陰から恨めしそうに見る人物がいた。
容姿端麗成績優秀で本当の主人公こっちなんじゃねぇの?と言う感じの青年、名前は墨田宗一という。だが物陰から見るその顔は怒りの色を浮かべていた
「何故だ、何故彼女はあちらのクラスにいるんだ? 彼女がいるべきは僕のクラスなのに……」
宗一の視線の先には、先程悟に木材を取りに行かせた女性がいた。てきぱきと指示を出し、遅れ気味の作業を取り戻そうと忙しなく動く。
彼女は大城茜。美少女、というよりはその闊達な性格からか、天衣無縫という言葉がよく似合うスポーツ少女だ。
そして彼の呟き通り、宗一の一方的な想い人である。その容姿や頭脳で元来モテすぎるほどモテている宗一だが、彼女だけは彼に靡いた事がない。
あの手この手で誘いをかけるも、今まで殆ど相手にされていないのが現状である。もっとも、それは宗一に限った事ではないのだが。
「まぁ、だからこそ攻略のし甲斐もあるというものだけどね。さて、今度はどう攻めようか……」
先程までの憤りはどこへやら、薄笑いを浮かべる宗一。その後ろから、
「あっ、墨田く〜ん!」
「こっち来て〜!」
彼の存在に気付いた女子が姦しい声をあげる。振り向いた彼の笑顔は、美少年に相応しいそれへと戻っていた。
スタンピートのごとく押し寄せる女生徒の群れ。
「どきなさいよキモ流!」
「ご…ごめんなさい…ああっ?」
瓶底眼鏡の男子生徒がはね飛ばされ、抱えていたコピー用紙の束がぶちまけられた…。
「ひっで〜な最近のギャル軍団…おい、大丈夫か?」
通りがかった悟が瓶底眼鏡のコピー用紙をかき集めて手渡した。
「ありがとう…」
気にすんな、と声をかけ自分の仕事に戻る悟。
「茜ぇ〜倉庫の鍵閉まってたぞ〜?」

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