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月夜の姫
恋愛リレー小説 - 二次創作

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月夜の姫 2

ははは…まてまて…さすがにそれはないだろ…。常識破りのアイツだってさすがにここまでは…
「志〜貴♪」
悪夢だ…予感が的中した…その制服はどうやって用意したんだ?どうやって入ってきた?
「志貴♪ほら、私だよ♪」
「ああ……バカオンナー!!!!」
耳の近くで言ってやった。このことによりクラスがまた引いただろう…死にたい。
「いったぁ…何するのよっ!!」
「…ちょっと来い…」
俺はアルクを連れて屋上に向かった。もちろん後ろについてくる有彦を撒くように。
「ちょ…なんなのよ、志貴?」
「あのなぁ…学校に来たらダメだって言っただろ?」
「そうだけど…志貴が会いたいって言うから…」
アルクはうつむいて指をいじいじしている。
「……約束だったろ…?」
「うん…ごめんね、志貴…」
謝るところが見たかったような気がする。しかも今は制服だし。
「アルク、ちょい目つぶれ」
「えっ…うん…」
このキスの衝動はどうしても抑えることができなかった…。
「し、志貴っ!?」
「…俺に会いに来たんだろ…?……ありがとな…」
「……うん…♪」
アルクは笑顔で頷く。やっぱり可愛い…。
アルクを帰した後…教室に入りたくなかった…。もちろん質問責めだろう。しかし授業に遅れるわけにもいかないので満を持して教室に入った。
「遠野…誰だ?」
そら来た…。有彦がみんなを代表して質問してくる。
「誰って…恋人?」
一応本当のことを言ったまではいいが、見事だ…。有彦の顔といい…体といい…凄まじく引きつっている。そんなにショックだったか?
「ぬわぁぁぬぃぃ!!??」
「……………」
「あんな金髪で美人でボインちゃんが…」
有彦はワナワナと震えている。ボインちゃんはどうかと思うが…?
「有彦…古い…」
「ん?そうか…?じゃあプリンちゃん」
ツッコミたくなったが質問が来た。
「あれって…外人だよな?」
「んー…まぁ外人だな。名前はアルク…アルクェイドだ」
「なるほど…アルクちゃんか…」
血を吸われてしまえ…
と思ったが血を吸われるのが快感に感じてしまう奴だから言わないでおいた。
「ほー…ついに遠野がねー」
「な、なんだよ…?」
「いやいや…なるほどねー」
妙にひっかかる言い方をする有彦。
「分かったよ…今度会わせてやるから…」
「さすが心の友!!!!」
となり…なぜか俺のとなりにはアルクと有彦が…
「志貴?誰?」
「じ、自分は有彦といいます!!」
なにを緊張してるのかいつもよりカチカチな有彦。
「へー♪有彦、面白いなー♪」
なぜか興味を持つアルク。勘弁してくれ…
…………
「へー♪じゃあ志貴が小さい頃からの友達なんだ♪」
「友達っす!!」
「友達じゃねー…悪友だ」
あはは♪…とアルクが微笑む。……有彦が邪魔だなぁ…。悪いが…。
「ん?じゃあ俺はここらへんで…ではアルクさん、じゃあな遠野」
俺は有彦のこういうところが好きだ。誰よりも俺が考えてることが分かってくれる。

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