PiPi's World 投稿小説

はみんぐデイズ
恋愛リレー小説 - ラブコメ

の最初へ
 5
 7
の最後へ

はみんぐデイズ 7

『大丈夫だよ♪私ができることならな〜んでも協力するから。じゃあまた明日ね、ハリ♪』
「だから待てって……」

ツーツーツー

最後までヒナに誤解されたままだった…
明日にはクラス中に知れ渡っているかもしれない。
いや、待てよ。
女好きと思われているよりもいいのか?


そんなことを考えてるうちに激しい睡魔に襲われて、あたしは眠りについた。

日付は変わり翌日。
今日は現代社会の授業だ。ぶっちゃけ…嫌い。なんか覚えなきゃいけないことがいっぱいあるし。

「今日の授業ハ、この街の歴史デース♪現社なのに歴史デース。はいそこ文句言わナーイ♪」

ロボットっぽい喋り方だからロボさん、と呼ばれている先生の授業だ。ものすごく怖いが頼り(?)になる先生だ。
「では、皆さん教科書P35を開いテー。読みますヨー。」

そう言ってこの街の説明をし始めた。

「この街、フィレルは、500年前に出来た大陸最古の街。
この大陸には、現段階では5つの街がありマス。
近くで言うと、西の都・フォーリン、そして我が街、鉄壁の都、フィレル。
街と街の間には、いろんな危険がありマス。それを回避する為、人々は、『魔法』を生み出しマシた。
四大元素、火、土、水、風。これらの力を借りて、危険と対峙するのデス。


特にここフィレルは、魔法が1番発達してるんデス。だから、「鉄壁」の都。と人々は名付けました。

わかりましたカ!?」

「ロボさんの授業って分かりやすいよな。たまに聞き取りにくい時があるけど…なあ、ハリ?」

いきなり隣に座っていた男が小声で話しかけてきた。
誰だ、こいつ?

「あんた誰?」
「……クラスメートの名前くらい覚えとけよ…俺は三条ミツルだ。ほら、昨日ロボさんにシャーペンを破壊された……」
「ああ、そんなヤツもいたな。あたしは他人の名前を覚えるのが苦手なんだ。悪いな」

ヒュン

あたしとミツル――で当たってるよな?――の間を何かが高速で通り抜けた。

「ソコ!次は眉間に炭酸カルシウムの塊が突き刺さりますヨ!」

SNSでこの小説を紹介

ラブコメの他のリレー小説

こちらから小説を探す