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はみんぐデイズ
恋愛リレー小説 - ラブコメ

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はみんぐデイズ 58

「影武者で〜す……って、なんでやねん!」
「………ノリツッコミ」
「あぁラムネちゃんは俗な言葉覚えなくていいから」
そんなやり取りを少し離れた所から見ていたカリンは意識をして咳払いをした。
「まぁ良いですけど、会長たちが帰ってくるまで宜しくお願いしますね、会長代理」
「何か俺、また嫌な目に遭いそうだなぁ」
「それはともかく。貴方たち、何ですかその大荷物は」
カリンはミツルのぼやきを置いておき、ハリたちの後ろにあるリュックやドラムバッグ等の大荷物を指差した。
「ともかくで済む俺って一体……」
「あぁ、これはですね、ね〜ハリ?」
ヒナもあえてミツルのぼやきを無視し、ハリの方に向き直る。
「あ、うん。いやぁやるなら徹底的にってことで、泊まろうかなって」
「………パジャマパーティー」
「パ……なんですって!?」
カリンはその顔を見る見るうちに赤くし、ミツルを指差した。
「男性がいるのですよ!? そこら辺をもう少し考慮してください!」
「え〜、でもシノ先輩が、これ」
「へ?」
カリンはヒナに渡された紙切れを受け取ってしばらくそれを読みふけっていたが、途中から顔を紅潮させ始めた。
「……あのハト女ぁ!」
「お、抑えて先輩! いや、誰か先輩を押さえて!」
数分後……。
「こほん。ではシノさんに貴方たちの管理を任されたので、今日は私も監視役として泊まります」
『はーい』
と言うことになった。
ふとハリが見た生徒会室の時計は夕餉の時刻を指しており、ハリの腹の虫が壮絶な音をあげて鳴いた。

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