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はみんぐデイズ
恋愛リレー小説 - ラブコメ

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はみんぐデイズ 57

「(だが突きからの派生は隙が…デカイ!!)」
戻る刀よりも早く、ユウの拳がゼロの水月を捉え、殴り飛ばす。
「(浅い!?)」
ユウの拳に合わせ後ろに飛んだゼロ、だが浅いとはいえユウの一撃は確実にゼロを捕えていた。
「っつ〜…」
苦痛に顔を歪める。
「流石に強いな…」
「そっちもね♪」
あくまで表情を変える事なく答える。
「あ〜………飽きた」
刀を収めると気だるそうに呟いた。
「あれ?楽しくなかった?」
「楽しかったぜ、だが邪魔が入りそうだからな。これ以上戦っても面倒臭いだけだ」
集合の遅いユウを心配したのだろう他のメンバーが近付いてきている気配がある。
「仕事は失敗手柄も無い。あーあ、バックレて逃げるかなー」

眉をひそめながら後ろを向く。
「あ、そうそう」
後ろを向いたまま呟く。
「今回の遠征中はいいが次はあんま単独行動は控えた方がいいぜ〜」
ヒラヒラ手を振りながらペタペタとサンダル特有の音を立て歩いて行く。
「今度は敵同士じゃなきゃいいな〜」
ユルユルと遠ざかっていくゼロを見送るユウ。


「はい、というわけで」
場面変わって、ハリは生徒会室にいる面々を見回してから生徒会長席を見た。
「会長代理完成っ☆」
「完成〜♪」
「………代理完成」
ヒナとラムネが続き、最後にミツルが選挙に当選した政治家宜しく諸手を挙げた。
「会長代理で〜す」
「プラスっ」
ハリは再び生徒会室にいる面々を見回してから、生徒会長席を見た。
「影武者完成っ☆」
「餌完成〜♪」
「………傀儡」
そしてミツルがやっぱり選挙に当選した政治家宜しく諸手を挙げた。

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