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はみんぐデイズ
恋愛リレー小説 - ラブコメ

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はみんぐデイズ 52

「さぁさー、みんなプレゼントは貰ったかぁーい?? シュウジと三条君は倒れてますがぁ〜。そして何故か朝月ちゃんも寝てますがー♪ クリスマスパーティーは楽しんで頂けたかなー♪」
 クリスマスパーティーも終盤にかかり、テーブルの上でユウが演説らしきことを始めた。
「そしてみなさーん♪ 俺とエリカとシノとシュウジはー、ちょっとの間学園をあけまーす♪ 理由は聞かないでん♪」

「え?」
 ユウのいきなりのメッセージに、思わずハリは身を強張らせる。
「シノ先輩、なんでですか?」
「ん〜? 教えることは出来ないんや。ま、たいしたことないから安心しぃ♪」
 いつもと変わらない明るい口調でも、なんだか不安げな声色でシノは言った。
「その間。皆月ちゃん、朝月ちゃん、三条くん!! 君達は生徒会代理だあぁあああ!!!」
「えええぇぇ!!!??」

「代理だあああああああ!!」
「ええぇぇ!?」
「代理だあああああ!!」
「いつまで言っとんねんユウ!!&皆月!!」
「痛っ!?」
 さすがの本場ツッコミで、ハリとユウのエンドレスなやりとりは終了を告げた。
「で、でもあたし生徒会とか無理ですよ!?」
「んまぁ、生徒会室に座ってれば大丈夫よぉ♪ じゃあ任せた!! 解散〜」
「ちょっ、なんなんですかー!!!!」
 ユウが企画したクリスマスパーティーは、こうして唐突に終わりを迎えたのであった。

〜3日後〜

「俺とヒナが意識を無くしている間にそうなったことはよ〜く分かった。でも何故に俺が会長代理!?」
「えっと、男だから?」
「………傀儡だから」
「バカだから♪」

平日の放課後の生徒会室で叫ぶミツルにハリ、ラムネ、ヒナが三者三様に答える。

「そっかそっか〜納得納得♪…ってできるかー!!カリン先輩!ちゃんとした理由を教えて下さいっ!」
「この学院の生徒会長は代々戦闘能力の高い男子生徒が選ばれます」
「それはめちゃくちゃ納得っす!」

「ですが、それはあくまでも正規の会長を選ぶ場合です」
「えっ?」
「あなたの場合は傀儡ですから、刺客に狙われる程度に弱くて、それでも殺されない程度にしぶといっていうのが理由です。女の子にこんな危険な仕事はさせられません。それに会長は強すぎて刺客にも避けられてましたからここいらであなたを餌にして始末しておこうかと」
「ぴったりじゃないか?」
「………ぴったり」
「ぴったりだよ♪」
「やっぱり俺の扱いひでぇぇぇぇぇぇっ!!!」

憐れな操り人形(ミツル)の悲痛な叫び声が再び生徒会室に木霊した。

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