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はみんぐデイズ
恋愛リレー小説 - ラブコメ

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はみんぐデイズ 51

「…綺麗な指輪……なんで?」
「………シノが知ってる」
「ん? とりあえずありがとう!!」
「………肌身離さず持っといて。だって」
「わかったよー♪」
 シノから貰った大きなクリムゾンレッドの指輪。
 何のため、何の目的があってかは知らないが、ハリは言われた通り大事そうに指に嵌めた。

「………ヒナはこれ」
「ヒナってば寝てるし……とりあえず何?」
「………猫耳カチューシャ」
「カチューシャ!?」
 ラムネから受け取ったカチューシャを見て、ハリは悩んだ。
今ここでヒナに着けてみたい。でも起きたら殺されかねない……。でもラムネの『………見てみたい』という目線。
「ヒナに付けたほうがいいのかな?」
「………うん」
「じゃ、じゃあヒナ、失礼しまー…す」
 すぅすぅと寝息を立てているヒナの頭に、猫耳カチューシャを取り付ける。

「ミツルー?」
「ん??」
「ヒナ見てみぃ」
「ん? ヒナがどうした? ………ってヒナぁあああああああああ!!!! それは反則だぁああああああ!!!!」
 バタン……。
「………倒れた」
「刺激が強すぎたのかな…」
 男とは大変なものである。


一方、カリンとシノは。
「シ、シュウジさんはどこに……」
「あぁ、あそこでブッ倒れてる」
「…なんでですか!?」
「カリンが可愛い過ぎたんちゃうか〜♪」
「…そ、そんなこと言われてもですね……」

シノが言ったこともあながち間違いでは無かったが、今のカリンには効果てきめんだった。
「さ、プレゼントや。カリン」
「……あ、えーと、エリカ先輩。これを」
「あらありがとう。……何かしら」
 カリンから受け取った箱を開けると、ものすごく冷えたブレスレットが出て来た。
「これ使うとな、エリカの氷が強さ約10倍UPや♪ 」
「そんな凄い物、一体どこで……?」
 するとシノは、エリカの耳元で静かに囁いた。

「今度ウチ達は戦いに行かなあかんやろ。しかも4人で。少しでも効率UPのために、無理言って展示館から借りてきたんや。だから大事にしい」
「さすが顔が広いことあるわね」
「……あの、さっきから何をコソコソと?」
「いいや、なんでもないわー♪ ほら次、会長とシュウジや!! 目覚めのキスでもしたれい♪」
「……キ、キスなんて破廉恥なっ…」

 疾風のように消えていったシノとカリンを見つめながら、エリカは「さすがシノね」と小さく呟いた。


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