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はみんぐデイズ
恋愛リレー小説 - ラブコメ

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はみんぐデイズ 49

 苦しみながらミツルが指差した方向には、ラムネがボーっと立っていた。
「………ハリちゃん」
「ん?どうしたの?」
「………お酒って何」
「んとねぇ…シノ先輩みたいになっちゃう飲み物かな」
「………怖い」
「まぁ確かに…」
 本気でシノみたいになりたくないのか若干後ずさるラムネ。
「ま、まぁ飲んじゃダメだよ」
「………わかっ」
『ジャージ最高ー!!!!!
 突如横から猛ダッシュで現れたシノに身体をガッチリと掴まれ消えたラムネ。
「何が何だか…」
 ハリは頭を抱えて走っていくシノを見つめていた。
『ジャージ最高ー!!!!!!!!!!」
 突如横から猛ダッシュで現れたシノに身体をガッチリと掴まれ消えたラムネ。
「酒はダメだ……」
 後に残ったハリは、多少痛みだした頭を抱えて呟いた。




 


 一方、連れ去られたラムネは、生徒会室裏にいた。
「………なんでカリンもいるの」
「シノ先輩が多少嫌いになりました……」
 何の理由で連れてこられたのか分からないカリンと、全然何が何だか未だ分からないラムネは顔を見合わせて重たげな溜め息をはいた。
「二人にはやってもらいたいことがあるねん♪♪」
 突如現れたシノを二人が見上げると、そこにはサンタの衣装を持ったシノが……。

「ま、まさか…それを着ろと…」
「んにゃ、そのとーり♪」
「い、いやです!!そんな風紀の乱れること…」
「そういえばシュウジがサンタ超好きって言ってたな〜」
 んふふ、とサンタの衣装のひらひらさせながら笑顔で言うシノ。
「い、いえ、相模先輩はそんな破廉恥な趣味ありませんっ…!!」
「前なー、内緒で酒飲ませたらそう言ってたんよー♪ ついぶっちゃけちゃったんやな〜」
「え、えと…違います…嘘です…」
 シュウジを信じ切っているカリンに、シノはポケットからあの必殺兵器を取り出した。

「そ、それは…?」
「ボイステープレコーダーや♪ 生の声なら納得するやろ〜」
 するとシノは再生ボタンを押した。その瞬間、スピーカー部分からシュウジの声(もちろん偽物)が流れ始めた。
『どんな服装が好きか? それはもちろんサンタさんに決まっとるじゃないか!! 夢を配る服、それをかわいい女子が着る!! そうだな、カリンとか似合いそうではないか?』
「これでも信じんのかぁ??」
 停止ボタンを押し再びレコーダーを胸ポケットにしまうと、再度シノはカリンに迫った。

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