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はみんぐデイズ
恋愛リレー小説 - ラブコメ

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はみんぐデイズ 47

生きて行って逝くなんて……縁起が悪い(by作者)
「じゃあ、明日生徒会室にきな♪ 盛大に盛り上がろうじゃん? あ、シノにも言っといてね♪ じゃね〜」
 パタンと保健室のドアを閉めると、ユウは忙しそうに走って行った。
やっぱり生徒会長は忙しいのだろうか。

「ハリラッキーじゃん♪ よかったね〜」
 やや興奮気味のハリを見て、愉快そうにヒナは言う。
「な!? ななななな!? 」
 顔を真っ赤にして、ハリはうろたえる。
「やっぱ好きなんだねぇ〜」
「ち、違う! あたしはただブルーベリーケーキがありそうだったから……!!」
『ふうん〜』
 にやけながら顔を見合わせるヒナとミツル。
「今日のヒナとミツルいつもと違う…!!」
「ちゃんと普遍的な毎日だよ〜?」
「今日も絶好調だなー」

 なおも顔をニヤニヤさせながら、ヒナとミツルはハリにだんだん近づいていく。
「あ、あたしは何にもしてないぞ!!?」
「正直じゃないのはいけないよ〜」
「ありのままを話してくれないとな〜」
「イ…イヤだあぁぁぁぁぁぁ!!」
 絶好調(?)であるヒナとミツルにハリが何をされたかは、また次の機会に……。


 


 翌日。生徒会役務室。

「さぁて、クリスマスの飾りも完了完了〜♪」
 ツリーのてっぺんに星の飾りを付け終えたユウは、いかにも満足げに梯子から降りた。
「むぅ……。なぜにクリスマスパーティーなんぞ開くのだ?」
 下から梯子を支えていたシュウジが、ユウに問い掛ける。
「うんとねぇ、俺達さ、戦いに行かなきゃじゃん? だからちょっとでもその前に楽しんでくれれば。ってねぇ」
「ではなんで……皆月達なのだ? 学園全体でやるならば分かるが……」
 
 納得がいかない、というような表情をして、シュウジは聞いた。
「皆月達だからこそだよー。もし、もしもの確率でも、あの<歌>が暴走されちゃ困るっしょ」
「あぁ、成る程。だがしかし……何なんだろうかな…あの力は」
「分からないんだから怖いんでしょーよぉ」
「まぁ、そうなるか」
「ほら、シュウジ。シャンパン持ってきといて〜」

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