PiPi's World 投稿小説

はみんぐデイズ
恋愛リレー小説 - ラブコメ

の最初へ
 39
 41
の最後へ

はみんぐデイズ 41

「あら、御免遊ばせ? あたくしの氷が貴方の炎を凍らすのもそう遠い話しでは無さそうですわね」
「言っていろ。俺の炎がエリカの氷を溶かす方が先だ」
そして二人は保健室を後にした。
一方、保健室では。
「シノさんの制服を乾かしに行くから、二人ともゆっくりしてなさい。…変なことしちゃ駄目よ? ミツル君?」
「ばっ…しませんよ!!」
はは、と笑うと、クリスは外へ出ていった。
「Σ…さっきはごめんね」
未遂とはいえ、抱きしめのみで、ミツルを昇天させかけたヒナは申し訳なさそうに謝った。
「…いや、気にすんなって…死にかけたけど」
(抱き着かれて悪くはないしな…むしろ抱き着け!!的な……ふふふ…ふふ…)
「…顔が怪しいよΣ」
(ぬ!!バレたか!!バレたのか!?)
「…さっきの謝罪は撤回する」
(あーバレた…)
「…」
「……」
気まずい雰囲気が二人の間を流れる。

「「あの!!」」
そしてここでベタな展開。
「あ…いや、ヒナから言えよ」
「えぇ〜Σからでいいよ。はい強制」
「強制!?っつかΣじゃねぇ!!」
「良いからΣ、早く言ってよ〜」
気まずい雰囲気を拭い去るために、二人は無理矢理テンションを上げようとした。

「あの…B級の試験ってどんな感じなんだ?」
それなのにこのバカは。
「…試験…落ちて……ふぇ…」
(やっちまったぁぁぁぁぁ!!!)
「あ、いや、ゴメン!! 骨だけは!! どうか骨だけは!!」
ミツルは後ずさり、必死に体育座りをして自分の身体を守ろうとした。
「…大丈夫だよ」
「骨はダメ骨はダメ骨はダメ……って…え?」
ヒナが抱き着いて来ないのを見て、ミツルは驚いた様子を見せた(色んな意味で)。


SNSでこの小説を紹介

ラブコメの他のリレー小説

こちらから小説を探す