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はみんぐデイズ
恋愛リレー小説 - ラブコメ

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はみんぐデイズ 5

合格出来たら自分にブルーベリーパイ10個だ…ふふふ…。
おっと、よだれが出てきた…
「ハリ、私達も帰るよー」
「ん?あ、おう」
いかん、あたしとしたことがブルーベリーに気を取られ過ぎた。

あたし達はエリカ先輩に心の中でめちゃめちゃ感謝した後、店を出ることにした。
『ありがとーございましたー♪』

店を出ると、外はもう薄暗かった。ここらへんは非常に空気が綺麗で、とても景色が良い。まるで、一日の疲れがまるっきりとれる感じだ。
「むぅ。一問書けなかったのがショック!」
「一問ぐらいなら良いじゃん。あたしなんて…」
おっと、こっから先を言ったら毒舌が飛んでくる。
実際何問か無視したしな…。
でもまぁ分かる問題は結構あったし、大丈夫だと思うぞ?

「じゃあ私、こっちだから〜♪」
「おぅ、バイバイ!」

一人きりの夜道。
あたしの家はもうちょっとなんだが、やっぱり怖い。
あ、あたしだって乙女なんだしな…。
「ブルーベリーは目に良い〜……」
ためしに歌を歌ってみるが、やっぱり怖い。いつもはもっと早く帰るから良いんだけど、今日は遅くなっちゃったしな…。

ガサッ!!!

「な、何!?」

草陰から飛び出した来た、二人の男。手にはナイフが握られていた。

「あんら、可愛いお嬢ちゃんだぜ」
「なんだよお前ら!!誰だ!?」


そうだ!!歌を歌ってこいつらを動けなくすれば…!
「Freeze Spell…む!?」
「ちなみに俺の魔法は縛。口動かせないから残念でした♪」

−喋れない。口が動かせない。
謎の男があたしの頭を撫でる。

−助けて…ヒナ…
助けて…エリカ先輩…
「さて、連れていくぞ」
「……!!」
男達はあたしの腕を掴み、ずんずんと歩いていく。
あたしは、どこに連れていかれるのか?
あたしは、大丈夫なのか?
色んなことが脳裏を過ぎる。
もうダメかと思った。そんな時。

「ダメでしょーよ。女の子に乱暴しちゃあ。」
どこからか声がしたと思えば、あたしを引っ張っていた男が倒れていた。
−助かった…?

「うんわぁー…雑魚が誘拐なんて勇気あるんだねぇー♪」
「あ、あの…?」

口も動く。たぶん使い手が気絶したからだろう。
「ん。お嬢ちゃん大丈夫?おイタは無かったかい?」
あれ?助けてもらったのに軽ーく殺意が沸いて来た…。
でもお礼は言わなきゃな。お礼は。
「ありがと…ございます…」
「んぁ?礼はいいのよー♪んじゃ俺テレビ見たいから、すぃーゆー♪」

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