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はみんぐデイズ
恋愛リレー小説 - ラブコメ

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はみんぐデイズ 4

「ハリ知らないの? まぁバカだからな〜」
ってか普通に戻ってるし。
「うふふ、じゃあ自己紹介しておこうかしら。立花院エリカよ。立花院先輩じゃ長いから下の名前で呼んで下さいね」
「ハリ、立花院せ…エリカ先輩は氷の魔法使いで有名なんだよ〜。A級だし」
「A級!?」
なるほど〜、ヒナの慌てる相手だからどれほど怖い性格してるのかと思ったけど、納得納得。
「嫌だわヒナさん、恥ずかしい」
ぽっと顔を赤らめるエリカ先輩。
なんだか良く出来た人形みたいに綺麗に恥ずかしがる人だなー。

だけどA級ならあのヒナも頭が上がらないわけだ。
まぁあたしもだけどさ…。
それからエリカ先輩はトレイの苺のショートケーキと紅茶を食べ始めた。
「あたくしもS級を受けましたけれど、やはり難しかったですわ。魔法の神髄に関わる問題が増えてきますから」
「A級から実技が入ってくるんですよね〜?」
ヒナは興味津々に訊いた。
「実技って?」
「筆記だけではなく、実際に魔法を使ってのテストのことですわ」
エリカ先輩はそう言って紅茶を一口。
ああんもう、なんでも絵になる人は良いなぁ〜。
「って、筆記以外にもってキツ〜」
てことはいずれは、あたしの歌も披露しなくちゃいけないってことか。
なんかオーディション受けに行くみたいだな。
「でもまぁ、あたくしは筆記の方が苦手よ? 『四大属性を司る四大精霊の生み出す四大元素と、人間の作る四大元素との違いを答えよ』とか」
『なんだそりゃ』
あたしとヒナは珍しくハモった。

それから30分くらいエリカ先輩と話した。なんだかそれだけで頭良くなった気がするんだけどー♪
「それじゃあそろそろあたくしはお暇するわね、勘定はあたくしが払っておくわ」

「え、いいえ〜、大丈夫ですよ〜」
ヒナは慌てて首を振るが、エリカ先輩はニコリと笑って返した。
「いいのよ、楽しい時間だったから。それではご機嫌よう」
そして先輩はスッとあたしたちの伝票を取っていくと、そのままレジへと向かって行った。
「なんだか凄い人だね」
「だね〜、多分S級とか受かっちゃえるんだろうね〜」
そしてあたしたちも席をたった。
うぅん、検定の結果はどうあれ終わったから良しとするか!
aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa

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