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はみんぐデイズ
恋愛リレー小説 - ラブコメ

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はみんぐデイズ 3

手元にある紙にざっと目を通す。
『魔法は何年に誕生し、何の為に誕生されたか?』
はい。知らん。
ってことで次のクエスチョン。
『自分の魔法が何なのかを示し、具体的に説明せよ。』
…お。これは大丈夫だ。自分のことを書けば良いわけだからな。

そうしてなんとかスラスラ(?)と解いて行く。
あぁ、やっぱりあたし天才だな!!


「ハイ止めー♪止めないヤツはチョークでドーン♪」
と、めちゃくちゃ恐ろしい終了宣言で、魔法検定が幕を閉じた。
あぁ。今考えるとちょっと心配かも。

ちなみにあたしが受けた第2級ってのは、普通よりちょっと上って感じ。だからあたしも普通よりちょっと上って所。
ちなみにヒナはC級。あぁ、半端ねぇ。
なんでヒナはアルファベットなのか?と言うと。1級より上になるとD、C、B、A、S、SSとなる。
あたしが3級ってことを考えると凄さが分かると思う。

さて。
魔法検定も無事(?)終わったんで、ヒナと一緒に学校内のカフェに来たんだけど、ヒナはさっきから怒りまくってるんだわさ。
まぁヒナ曰わく。
「なんだよ〜も〜、『大魔女プロセルピナの出生地』とかなんで思い出せなかったんだろ〜」
ぶーぶー言いながら注文した『梅干しパフェ』を一口。
ってか旨いのかそれは…。
けど、今このカフェは物凄い混みようだ。多分、魔法検定が終わって、受検者がどっと押し寄せたんだろうね。
そんなことを思いながらブルーベリーパイを堪能していると、あたしたちの席の前で店のトレイを持った女の人が立ち止まった。
「あの、同席しても宜しいでしょうか。他の席は満席で…」
見ればその人はすっごく綺麗な人だった。なんつーか、『烏の濡れ羽』だっけ? 凄く長くて艶やかな黒髪が印象的だった。
元々この席は三人席。あたしがとっさに返事をしようとしたら、その前に今までぶつぶつ文句を言っていたヒナがムッとした顔を上げた。

「う〜? 私のイライラしてる時に〜、すみませんが他に………」
なんかヒナが固まっちゃったんだけど。
するとヒナはいきなりテンパり始めた。
「あ〜、いや〜、す、すみません。立花院先輩だとは思わなくて〜その〜。と、とりあえずお席にどぞ〜」
そう言ってヒナは、その立…なんとか先輩? が座る椅子を引いた。
「別に構わなくてよ? 魔法検定の後ですものね」
「は、はあ…」
うわー、なんかこんなヒナ初めて見たかも〜。
「けど、ヒナの知り合い?」
「え?」
ただ訊いただけなのに、ヒナは不思議そうな顔をした。

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