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はみんぐデイズ
恋愛リレー小説 - ラブコメ

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はみんぐデイズ 21


「えっと…あなたは…?」
「俺か?俺は生徒副会長の相模シュウジだ」

相模先輩は自己紹介をしながら、あたしを助け起こすべく手を伸ばしてきた。
あたしはありがたくその手を借りて立ち上がる。

「ありがとうございます、先輩。あたしは…」

あたしが相模先輩に名乗ろうとした時、すごい形相でこっちに向かって来る鬼、もとい八坂先輩を見つけた。

「こらーシュウジー!!あんた、ウチの鳥さんに何してくれるんやー!!焼き鳥にして食べる気かー!!」

「いや、俺は別にそんな気は……女の子が狂暴な鳥に襲われていたから助けただけだ」
「ウチの鳥さんは狂暴やないし、人も襲ったりせん!!」
「現に襲ってただろ!」
「だいたいあんたが悪いんや、皆月ハリ!!」
「へ?あたし?」

八坂先輩の怒りの矛先が突然あたしに向けられる。

「ウチは見学しとけとは言うたけど、他の属性の邪魔をしに行けとは言うとらん!!」

うわぁ〜やっぱり『水』の見学に行ったのはマズかったかー

「皆月、あんたは罰として訓練終了後グラウンド10周!!」
「ま、マジっすか〜!?」


「ウチはマジなことしか言わん!ぐだぐだ言ってないでさっさと戻れ!」

そして八坂先輩は呆気にとられていた相模先輩に向かって言った。

「シュウジ、今度ウチの鳥さんに何かしたら容赦せんよ!!」
「お、おう……」

八坂先輩は相模先輩の返事も聞かずにあたしの首ねっこを掴んで歩き始めた。

「先輩〜首ねっこは勘弁して〜」
「うるさい!!きりきり歩け!」

こうしてあたしは無理矢理戻され、レッスン3に臨むことになるのだった…
「ったく、勝手に出歩かれたらこっちだって困るんや!!一応ウチかて責任者なんやから」
「すいませーん…」

結局、なんだかんだ言って心配かけてくれたんだな。

「八坂先輩〜」
「ん?なんや?」
「なんだかんだ言って優しいんですね♪」
「なッ…!!早く戻るぞ!!」
「はは〜照れちゃって〜」
「…スリーサイズをバラすぞ」
「イヤ、もうしません言いません…バラさないでください、ゴメンなさい…」

やっぱり…八坂先輩は怖い。
「さぁ、最終レッスンや!!」

風のレッスン場に到着し、最終レッスンが始まった。

「最終レッスン、まぁレッスン3やな。
最後のレッスンは実戦や!!互い本気で戦え!!大丈夫。危なくなったらウチがとめる。」

実戦…?実際に戦闘って意味だよな…略して実戦なんだよな…?

状況がよく把握出来ないあたし。



「…戦うのか!!」
「理解するのが遅いわタコ!!」

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