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はみんぐデイズ
恋愛リレー小説 - ラブコメ

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はみんぐデイズ 20

なんだ、笑うと可愛いじゃん。
てかあたしってば子守の才能あるんじゃね?
「………あ」
その時だった。
「ん?」
ラムネちゃんはいきなり視線を上にあげた。
あたしもそれを追うと。
「げ」
そこには八坂先輩の鳥が羽ばたいて来る所だった。
しかも例の如く、そのクチバシをキュピーンと輝かせながら急降下。
「うわっ、またかーい! そんじゃ戻るねラムネちゃん」
「………はい、またね…ハリちゃん」
そしてあたしは鳥から逃げるために走り始めた。

鳥はまるで「キリキリ歩けい、このたわけが」とでも言うように後ろからあたしを突っついてくる。
そしてあたしが去った後、入れ替わりにエリカ先輩が来た。
「ふう、やっとレッスン2が終わりましたわ。あら、ハリさんは?」
「………今行きました」
「あら、そう。ん? ……ラムネさん、なんだか嬉しそうな顔してませんこと? ハリさんと何かありまして?」
「………」
「?」
「………エリカちゃん」
「ほあ? あ、あの、ラムネさん?」
「………言ってみただけです」

無論、あたしはその頃鳥につつかれて、そんな会話が繰り広げられてたなんて知る由も無かったんだけどさ。

まぁそれはいいとして。
あたしはいつまで鳥に突っつかれなきゃいけないんだ?!

「痛っ…いたたたたっ!!」

しかも、だんだん強くなってきてるしっ!!本当に痛いんだぞっ?!

この際、誰でもいい…
誰か助けてくれぇ!!!

そう、心の中で叫んだ瞬間だった。

「伏せろ!!」
「ぇ…んなあぁぁ?!」

目の前から火の粉…じゃなくて炎が飛んできた。

あたしはまだ死にたくないんだぁっ!!!!

「んぎゃっ!!」


なんとか炎は避けることができた。
しかし、勢い余って顔面ずるむけ…と、まではいかないが思いきり転んでしまった。

「…ったたた」

あぁ…本当に今日はついていない日だ…。

「すまない…大丈夫だったか?」
「へ?」

顔を上げると、そこには袴姿で刀を持った人がいた。

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