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はみんぐデイズ
恋愛リレー小説 - ラブコメ

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はみんぐデイズ 14

きゃー、と言わんばかりに身体をくるめるヒナ。
う…うぜぇ…。

「ほらそこの二人!遊ぶなー!!!」

ほら、怒られた…。
風担当の生徒会役員のほうを見ると、茶髪でポニーテールのお姉さんが仁王立ちで立っていた。

「ウチは八坂 シノ!!生徒会書記兼新聞部部長!!1にスクープ2にスクープ!!3、4もスクープ5もスクープ!!魔法は「操」。鳥しか操れないけどなー!!
ってことで皆さんよろしく!」


「あ、熱い人だね…」
その迫力にたじたじなヒナが言う。

「本当は男なんじゃないのか…?」

本気でそう思うほど、声でかいし。
っていうか、スカートで仁王立ちするなよ…。

「今なんて言った皆月!!ウチはおんなだ!!」
聞こえてたのかよ!!
風の生徒は結構いるし、あたしとヒナは結構後ろのほうに並んでるのに…。
それになんであたしの名前を?

「良いかー!?君達一年生のデータは全部ウチが持ってる!!元彼の人数からスリーサイズ・月のお小遣いなどなどなー!!
だからウチの進行を妨げようとするヤツは覚悟しとけー♪…けほっ…」

怖っ!!

大声を出し過ぎたせいかちょっとむせてるのが可愛いが、元彼の人数まで知ってるなんて…情報魔だ。

「では、レッスン1。ここにある岩、重さ約100キロ。これをまず動かせ!!
ちなみに上空からウチの鳥たちがビデオ撮影してるからなー♪」

上空を見上げると、数匹の大鳥が首にカメラをぶら下げて旋回していた。
つか、大きすぎないか?

「ヒナ、あの鳥達、大きすぎないか?」

分からないことは聞く。
これ頭が良くなる秘訣。
「あの鳥、魔力が凄いよ。かなり強化されてる」
あのヒナが珍しく感心してる。
ってことは…かなり凄い人なのか…。

「じゃあ、ウチがお手本見せるぞー!!」

と言って、指をポキポキと鳴らした。
あの岩がどうやって壊れるのか…。分からないな。

「鳥さん!ぶっ壊せ!!」

掛け声と同時に指先を岩へと向ける。
その瞬間、シノさんの背後から1匹の怪鳥が現れた。
その鳥は2本の前足で岩を軽々と持ち上げ、思い切り地面にたたき付けた。
たたき付けられた岩は、跡形もなく崩れ去る。

うわ…凄いな。
動かすっていうかぶっ壊したしな…。
「…ははは♪」
隣を見ると、ヒナがニヤけながら笑っていた。
「どうしたヒナ?」
「あの人、男らしいのに…鳥さん、って…、可愛い…♪」
「…」

突っ込む所はそこなのだろうか?
確かにちょっと可愛かったけど…。
今はそこなのかヒナ…?

「じゃあ名簿順にやるぞー!!さっきウチは壊したけどみんなは動かすだけで充分だからな♪
じゃあまずは、朝月 ヒナ!!」

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