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はみんぐデイズ
恋愛リレー小説 - ラブコメ

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はみんぐデイズ 13

「戦闘訓練っていっても、ここ何十年も実戦なんか起きたことないんだから気楽にね〜♪あとはカンペによると…『フィレルの歴史』は必要ないから言わなくていいでしょ、『戦闘訓練の意義』はめんどくさいからいいや♪ってことは言うことなくなっちゃったなあ〜♪うん、じゃあみんな属性別に分かれてね〜♪あ、そうそう言い忘れてたけど、今日は初めてだから生徒会役員も属性別に分かれてみんなの指導をしてくれるよ〜だから何でも聞いてね♪」


属性、それは四大元素によって規定されたものであり、当然、風、水、火、土の4種類があって、この世の全ての魔法はこの4種類に分けられる。(ロボさん談)

ヒナの風はもちろん『風』だが、実はあたしの歌も『風』なんだ。
意外だろ?

というわけであたしとヒナは『風』の訓練場所に来ていた。

「ねぇヒナ、会長の魔法って何だと思う?」
「う〜ん……」
「ユウの魔法は『土』属性の剛ですわよ?」
『エリカ先輩!?』

またまたハモるあたしとヒナ。


「先輩の魔法は氷で『水』ですよね?どうしてここにいるんですか?」

ヒナがエリカ先輩に尋ねると、先輩はあたしに微笑んで言った。

「ハリさんにお話がありまして」
「あ、あたしに…ですか?」
「ええ。感動の再会はどうでしたか?」
「な、なな、何のことですか!?」
「一昨日あなたを助けたのはユウでしょ?」
「ど、どうしてそれを…?」
「昨日現場を見てすぐに分かりましたわ。現場に僅かに残っていた魔力は確かにユウのでしたし、魔力の残滓しか残さないなんて芸当ができるのは、あたくしが知る限り彼しかいませんから」

「そっか〜ハリの初恋の人はあの会長さんか〜」
「初恋とかじゃないから!」
「ユウと属性が違って残念でしたわね、ハリさん?」
「だから違いますって!」
「私は応援してるからね!」
「あたくしも微力ながらお手伝いさせていただきますわ」
「二人とも人の話を聞けー!!」

「では、戦闘訓練始め!」

先輩が開始の合図の笛を鳴らす。

「じゃあ、あたくしも行きますわね。一応教える側なので♪
ユウとの恋路、願っておりますわ♪」
「だから違ーう!!!!」

軽やかなスキップで「おほほほほ」と笑い消え去っていくエリカ先輩。
あの人も結構はっちゃけてるな…。

「ほらハリ、桜井会長の事ばっかり考えないで、練習練習♪」
「おう…って桜井会長のことは考えてねー!!」

ヒナに怒りの殴りフェイントを仕掛ける。
するとヒナはそれを綺麗に避けた。

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