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パニックスクール
恋愛リレー小説 - ラブコメ

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パニックスクール 67

「いらっしゃい!!って、この前の嬢ちゃんじゃねぇか」
「ご無沙汰しています。この前はご馳走様でした」
店番をしていた玄太郎に挨拶をし、それを答える。
「お嬢様、このような生臭い所、早く離れましょう」
「田村崎!!ごめんなさい。私の執事が気の悪い事を言って」
「別に構わねぇよ。それより、また気が向いたら買っていてくれ。今日は来店記念だ。ほんの僅かだけど持っていてくれ。おい、坊主!!中落ちあったろ!!それパックに入れて持って来い!!」
田村崎の嫌味な言い方を気にせずに奥に居た洋平に声をかける
「怒鳴り声で呼ぶな、このクソ親父が!!」
「やれやれ、親が親なら子も子ですね。礼儀がなっていません。」
田村崎の嫌味な物言いは洋平にも及んだ。
「ちょっと、田村崎!ごっごめんなさい!!」
さすがに見かねた和恵は怒りつつ、玄太郎に頭を下げた。
田村崎の発言の直後に玄太郎の表情が著しく曇ったのを見逃さなかったのだ。
「おう執事さん、人の息子のことまで悪く言うのはよしてもらえませんかね?」

パック詰めを終えた洋平が出てきた時には店先は一触即発に近い雰囲気になっていた。
「親父、出来たぜ!」
「あ・・・・・ぽっ」
出てきた洋平をふと見た和恵は心がきゅんと不思議な感覚を発するのを感じた。
ありゃ、綺麗な娘だな・・・ってなんだこのヤバ気な雰囲気は?
危険を感じた洋平は、話をそらすべく注文を聞くことにした。
「今日は何にしますか?」
「そうですわね……何にして頂くのが美味しいですか?」
「中落ちカルビの甘辛なんて如何ですか?」
玄太郎が応えると和恵が
「他にはありますこと?」
洋平にも意見を求める。
「漬け丼も美味しいですよ。」
「そう。わかったわ。」
和恵は笑顔を見せる。


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