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パニックスクール
恋愛リレー小説 - ラブコメ

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パニックスクール 52

料理も終わり、皆がカレーを食べている中、絵美は思っていた。
(お姉ちゃんのこのナース服、腰はちょうどいいんだけど、胸とお尻は大きいのよね・・・・)
ナイスバディの持ち主である彼女も、微妙に思い悩んでいるのであった。

「ねー、第二回戦のメンバー決めるよー!」
カレーを食べ終えて一息ついている中、光恵の声が響く。
全員が集まり、光恵が握る何本ものこよりを1人1人が引き抜いてゆく。
「俺αチームだ。」
「俺は今度はβか。」
最後に残った1本が光恵のだ。
「私はαね。αを引いた人は右に!βを引いた人は左に集まって!」
「はい!!」
「おっ、今度は野々宮と一緒だ。」
と洋平は言った。
その言葉に、光恵は微妙に赤くなるが、気づいたのは新人の女子部員だけだった。
「じゃ、舞台を説明するわね。次は乱宮川の川原と中州を使うわ。先に中州にある旗を奪って自陣へ持ち帰ったほうが勝ちよ。」
「あのあたりなら浅いですからね。」
部員の1人が言った。
「ええ。あまり上流にも下流にも行かないこと。浅くないから下手すると溺れるよ。あと言うまでも無いけど、旗を自陣に持って帰れなくても敵部隊を全滅させても勝ちだから。わかった?」
「「「「はい!」」」」
「これで良いか?」
M186メテオをセットした洋平が言う。
「そうね。じゃあ私と副隊長、それから洋平で援護射撃するから貴方達は中州の旗を取りに行ってね。」
光恵が全員に説明する。
「でもあっちの陣地からも重機関銃が狙ってますよ?」
α4がそう言う。
「だから川にある石に隠れてゆっくり近づくの。それに副隊長のチェコ軽機で敵陣の重火器をけん制してもらうわ。上手くすれば沈黙させられるかも。」
「分りました。」
「じゃあ私の合図で射撃開始。それと同時に突撃よ」
「「「「了解!」」」」
話し合った作戦通りに洋平達が動く。
洋平が持つM186メテオによる弾幕射撃で動けなくなるβチーム。
それなりにある重さなので振り回されがちだが、偶然相手チームの重火器に命中して相手側の弾幕が薄れる。
こうなると後は勝ったも同然でこちら側の濃い弾幕に圧倒されて迂闊に手を出せないのを尻目に味方の2人がフラッグを自陣へ悠々と持ち帰った。



第三回戦を終えて、夕焼け色が濃くなってきた。

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