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パニックスクール
恋愛リレー小説 - ラブコメ

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パニックスクール 49

ちなみに補給倉庫と周辺は攻撃禁止区域であり、周辺での待ち伏せも禁止されている。
倉庫から十分に離れたら追跡は可能となっている。
補給役であるHQは武器を持てない事。
HQと本拠地をいかに守り、相手の本拠地とHQを落とすのがこのゲームの勝敗を分けると言ってもいい。
ついでに救護所は絵美だけではなく保健委員にも声を掛けている辺り、流石だと感嘆せざる得なかった。
洋平達がゲームをしている間に絵美達は昼ご飯を作ると言う役割である。
流石に自分を含めた13人分を一人で作るのは酷と言う者だろう。
だからこそ、保健委員に2人程声を掛けてきてもらったのだ。
「さっき部長が言っていた通り、いかに相手のHQを潰して本拠地に攻めていくのかが鍵になるんだけど……」
αチーム隊長の副部長がゆっくりと足を進めながら考え込む。
「62式歩兵機関銃を持っている部長には要注意だな。
相手もM186を持っているα3(魚崎君)をマークしてくるだろうから……」
「て事は、俺が囮として相手を引き付けて、その間にHQか本拠地狙いで行くのか?」
「それだけじゃまだ弱いな。α2もSIG SG550を持っているから彼にも囮に行って貰う。
それで2人が敵を惹き付けている間に俺とα5の2人が敵本拠地に強襲。α5は俺の補佐だ。
αHQはα3を中心に行って貰う。新人のα4は本拠地護衛だ」
「了解!!」
と洋平以外が気合の入った声で答える。
思わず、雰囲気に呑まれる洋平。ただのゲームなのに本物の戦場さながらの緊張感が漂う。
「α4とα5は今日始めての新人部員だから、ゲームの雰囲気を掴む事を心がけてくれ」
「分かりました」
ちなみに新人2人は男子と女子である。
光恵以外にもこういう事に興味のある女子がいるのは意外かもしれない。
「全員、やるからには勝ちに行くぞ!!各自奮闘を期待する!!」

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