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パニックスクール
恋愛リレー小説 - ラブコメ

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パニックスクール 40

再び思い出してしてしまって頭をガーッと掻く洋平。
(私も積極的に行くべきなのかしら。そういうの苦手なんだけど……)
さらに増えてしまったライバルに絵美は悩みを抱える事となってしまった。
それ以前に麻美が妨害してくる事に悩む事となったのは後の話し。
(事故では済まさないわ。何が何でも責任とって貰うわよ)
光恵もまた、洋平に責任を取らせるべく、ますます闘志を滾らせる結果となった。



それから、翌日……
GW二日目となる朝。
それぞれの店が開店準備に入っているにも関わらず、洋平はのんびり寝ていた。
「オラァ、いつまで寝てやがる!!ぐーたら坊主が!!」
だが、朝の静寂は玄太郎と一喝で見事にぶち壊された。
「うっせー、朝っぱらから気分わりぃ声聞かせんな、クソ親父!!」
せっかく心地よく寝ていたのに叩き起こされた洋平は恨みがましく返す。
「愚痴垂れている暇があるならとっとと着替えて飯食って来い!!こっちは出なきゃならねぇんでい!!」
「出るって……ちょっと待てっ!!店どーすんだよ!!」
「おまえがやるんだよ!!仕込みは終わっているから後は売るだけだ!!レジはこの前教えたからやれるだろ!!」
「はぁ?ふざけんな、クソ親父!!だいたい、昨日なんも言ってなかっただろうが!!」
「しゃあねぇだろうが!!今日行き成り、『黒鱒』から料理してくれって言われちまったんだからよ!!」
あわただしく、台所の下にしまっているそれぞれの魚用の刺身包丁を持ち運び用の包丁入れに入れていく玄太郎。
「分かってんだろうが、売上金は店の机の中に入れとけよ!!それと、きっちり店番しろよ。いっとくけどサボったら明日の朝のノルマ二倍増しっすからな」
「おいこらまてっ!!やるとは言ってねぇーぞ!!クソ親父!!」
答えを聞かずに靴を履くのももどかしいとばかりに裏口の扉を勢いよく開けて出て行く玄太郎。
一人残った洋平は仕方なく朝ごはんを急ぎで掻き込んで開店準備を始めた。

「いらっしゃい!今日はお夕飯にお刺身でも如何ですか〜?」
心の中では文句を言いつつもとりあえず声をあげ客を引く洋平。
「ゴメンください。」
「へイ、いらっしゃ……え?斉藤?」
お客かと思いきや絵美がやって来た。
「あれ?魚崎君何してるの?」
「悪ぃな。今親父が出てて俺しか居ないんだ。」
「……そうなの……何か手伝おうか?」
絵美の申し出にきょとんとする洋平。

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