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パニックスクール
恋愛リレー小説 - ラブコメ

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パニックスクール 18

「ガトリングね。だったら、こっちよ」
この店の常連なのか、迷う事無くすたすた歩く光恵に2人は着いて行った。
「ここよ。いろいろ種類はあるけど……初心者に扱いやすいのはだいたい……」
箱に書いてある商品名を確認しながら光恵は二つほど手に持つ。
「このM134ミニガンか、M186メテオね」
とりあえず、洋平にM134ミニガンの箱を手渡す。なんとなく商品の値段を洋平が見ると
「マジかこれ」
値段を見て唖然とする。小遣いでなんて買えるレベルじゃなかった。予想の二桁ほど違ってた。M186メテオの方も見てみるがこちらも桁違いの値段だった。
ちなみにM134ミニガンが30万4千円、M186メテオが33万6500円だった。
「それで、どっちか決まった?」
「そうだな……ならこっちで」
M134ミニガンを元の場所に戻す。洋平が選んだのはM186メテオだ。
「だいたい、買うものはこんなものかな?それじゃ、支払い済ませてくるね」
暫く、店内で商品を吟味して選んだ後、光恵はレジへ向かう。お世辞にも広いとはいえない店内に設置している時計を見てみると予想より時間が過ぎていた。
支払いを終えた後は時間が遅いことも合って店を出てからその日はその場で分かれて、洋平は家へと帰った。



翌日。午前中の堅苦しい授業を終えて昼休みの一時を過ごす学生達。
食堂の券売機では食券を求める学生達が列を成し、売り切れになる前に食品を受け取ろうと受け取り口では混雑になっている。
そんな事をよそに今日の昼飯である大盛りカレーを手に空いている席を探して洋平はきょろきょろと辺りを見回していた。
「あっ、魚崎君」
洋平の姿を見つけた絵美が嬉しそうに声を掛けてくる。
「よっ、斉藤。前の席空いてる?」
「はい」
「ちょうどよかった」
カレー皿を置いて、椅子を引いてどっかりと洋平は椅子に座る。
「助かったぜ。この時間帯って空いている席がなかなかなくてな」
「そうですよね。下手したら他の人が食べ終わるまで待たないといけませんし」
スプーンですくったカレーを口に入れながら絵美と喋る。
「えっ?ホップンミュージック知らないですか?音楽番組で有名なんですよ」
「あー、そういうのは興味無いしな。だいたいその時間だと……ゲームしていたりするし」
「ゲームですか。私もそういうのは知らないんで」
「なんていうか、話が噛み合わないな」
と洋平が苦笑する。そこに洋平の視界に知り合いの女子生徒が目に入る。その子も席を探しているようで辺りを見回している。
隣の席に座っていた学生はいつの間にやら居なくなっており、空いていた。
「おーい、河端」

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