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空はいつまでも…
恋愛リレー小説 - 少年/少女

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空はいつまでも… 8

正直、オレはこのエロ店長の下で働きたくはないが、これも綺麗な先輩と可愛い後輩がいるから、どんな状況にも耐えれるぜ!
ごめん、誇張し過ぎた。
だが、このエロ店長は普段は全くといって働かないのだが、急に働き出しテキパキと指示を出し仕事をしだすのだ。
ある時、オレはエロ店長に何故、普段から働かないのかと聞いたら…
「だって、面倒じゃん」
とか、抜かす…ウザイ!
ちなみに、誰かと喋りたい時はキッチンに出て、綺麗な女性の客が来たらホールに出るのだ…
もう、慣れたけど。
開店の準備をしていたら、亜由美が今日子さんに仕事を教えてもらっている姿が見えた。
さっきから見ていると、亜由美は何か不満があるような顔をしている。
「おい、亜由美!今日子さんの何が不満なんだ!」
しまった。
つい、声を荒げてしまった。

「あんたに私の気持ちの何がわかるって言うの?
大体、私は初めてなのアルバイトが!!
緊張していて当たり前じゃない!!!」
物凄い勢いで、亜由美はオレに食ってかかってきた。
それにしても、そんなに怒るか?フツーよ。
確かに、声を荒げて悪かったと思っているが、ここまで、言われると、だんだんオレは理不尽な気がしてきた。
だから、つい
「はぁ?初めてだろうが何だろうが関係ねぇ!!
お前は、今日子さんがせっかく丁寧に、教えてくれているのに、何だ!あの態度は今日子さんに謝れ!!」
亜由美は、オレに詰め寄ってきた。

「何だよ、言いたい事で……」
オレは、『言いたい事でもあるのか』と言いたかった。
だが、それを亜由美がさせなかった。
何故なら、亜由美がオレの左の頬に平手打ちをしたからだ。
「サイテー!!」
おいおい、オレの何が最低なんだよ。
手を出したお前が最低なんじゃないか?
それに、手を出しておいて何で目が赤い……えっ、目が赤いって事は泣いてるのか?
ただ、オレの左頬の熱は、まだ冷めそうにないようだ。

時計は、16時を回っていた。
バイトをする前のオレは、16時の事を4時と言っていたが、つい、バイトの習慣で16時と呼ぶようになってしまった。
今日の、オレは何をしても失敗ばかりだった。
最初は、ホールだったのだが、料理を運ぶ時に料理を落とし過ぎたり、オーダーミスはしまくるわで、エロ店長にキッチンに入れと指示された。
だが、キッチンでも、オレは食材は落とすわ、皿は割るわでダメキャラを全面に出していた。
「何、やってんだー!!オレ!!」

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