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空はいつまでも…
恋愛リレー小説 - 少年/少女

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空はいつまでも… 4

「さぁ、もうすぐ昼のピークは終わるよ。もう一踏ん張りだ!頑張れ!!」
「はい、先輩!」
スカっとするような麻ちゃんの声がオレの胸に響く…「ほら、麻ちゃん。また先輩って言ってる。オレは高一で君は中三…ホントならこのバイトで、最年少はオレともうすぐこのバイトに入ってくる凶暴な女だから君は先輩ってバイトの時に言っちゃダメだよ!」
うん、我ながら先輩らしい事を言った!素晴らしい「なら、プライベートの時なら先輩って言って良いんですよね」
「へっ?」
プライベートって、麻ちゃん何を言っているんだ!!
やっとこ今日のバイトが終了した…。
すると、着替え終わった麻ちゃんが俺の前と現れた。
「先輩、今日のお詫びにお茶おごりマス!?」
「えっ…。」
突然の誘いに戸惑ってしまう。
「先輩、行こ!」
そう言って麻ちゃんは俺の手を引っ張って行った。
仕方なく、麻ちゃんにひっぱられながら仕事場、もといファミレスを後にした。
「麻ちゃん、どこに行くつもりなの?」
麻ちゃんは、少しの間何かを考えてるみたいだった。
そして何かひらめいたらしく、可愛らしい笑顔とともにこう言った。
「そうですね〜今流行りのフレンチレストランなんてどうですか?」
その言葉に恭一の顔がひきつる。
ちなみに現在の恭一の所持金、二千円。
「……貧乏な高校生にたかろうって訳?」
よっぽど俺の顔がおもしろいのか、麻ちゃんは笑いを必死に堪えていた。
くすくすと言う声は聞こえてくるが。
「冗談ですよ、先輩。喫茶店でも探しましょう!」
オレは少し考えた末、麻ちゃんにこう言った。
「良いよ。正し千円以上の物は頼まない事。あとは〜今夜の八時だから九時には喫茶店から出る事!それで良いなら、喫茶店に行こう」
麻ちゃんは「ケチ〜」とかオレに言いつつも喫茶店に行く事を諒解した。
「さ〜て、どこの喫茶店に行く?」
「私、行きたい喫茶店があるんですよ!」
麻ちゃんは、そう言うといきなりオレの手を引っ張って走り出した。
「ちょっと、ちょっと麻ちゃ〜ん。何もそんなに急がなくても〜」
「何言ってるんですか、先輩九時まであと一時間もないんですよ!急がないと」麻ちゃんは、そう言って走るスピードを上げた
「先輩!ココ、ココ!」
麻ちゃんが指をさす先には、ライトアップされている可愛らしぃ喫茶店であった。
「ここのね、パフェすっごく美味しぃんだって☆」
…一生懸命説明する麻ちゃん。背伸びしてるつもりなのか、無邪気なのか…、麻ちゃんらしくてホッとした。

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