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同じ空の下で…〜空はいつまでも…2nd〜
恋愛リレー小説 - 少年/少女

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同じ空の下で…〜空はいつまでも…2nd〜 6

少しはこちらを見てくれるなどと、はかない希望を持ったが現実は上手くいかず、目線する向けてくれなかった。
こうして、時間は過ぎていき今日の授業も全部終わった。
「終わったぜー!今日はバイトもないからゲーセンにでも行こうぜ」
「八島、悪い。今日は用事があるんだ」
「用事か。仕方ないな…亜由美と一緒に行こうかな」
僕は八島に別れを告げ、家に帰宅した。
「疲れた…」
家には、まだみっちゃんの私物がたくさんある。
「捨てるわけにもいかないよな」
みっちゃん……どうして、急に僕から離れていったんだよ。
感傷に浸っていると携帯が鳴りだした。
「マーくん。早く家に戻って来てー」
美香さんの声だった。
今の僕は、みっちゃんの関わりのない美香さんと喋るのが気が楽だった。
「今、帰りますよ。それで、美香さんの家まで荷物を取りに行くんですよね」
「うん。そだよ早く来てね」
「はい。わかりました!」
僕は、すぐさま家に帰った。

「ふぅー、これであらかた終わりましたなぁ」
「終わりましたなぁっ…て、
ほとんど僕が荷物を運んだんじゃないですか」
運んだのは、僕一人に近い。
美香さんは、僕の隣で声をかけてるぐらいだった。
「まあまあ、良いじゃない」
「良くないですよー」
「これでも、食べて」
出されたのは、僕の大好物の絹井商店にある「紅」のシュークリームだった。
「わぁー、やったぁ!」
僕はすぐさまシュークリームに手を伸ばした。
旨い!!
やっぱり、シュークリームは「紅」のに限る。
「ワハハ、シュークリームなんかで喜んでるぅぅぅ」
美香さんが、僕に指を刺して笑ってる。
「うるさいですよ、シュークリームは僕の大好物なんですから」
「ホント、子供だねー」
子供という言葉に苛立った僕は、残りのシュークリームに手を出した。
「ちょっとー。僕の分まで食べないでよー!!」
「僕を馬鹿にした罰です」
美香さんといる時は、みっちゃんに振られた事も何処かに行っていた。
その時は、確かにそう感じていた。


12/8(火)
「なに、演劇ぃぃぃ」
ホームルーム中に吠えたのは、僕ではなく八島。
「文句を言わないの八島君。亜由美に言うわよ」
今、八島に文句に応じているのは木村真保さん。
性格は本が好きで、たまに休み時間に小説を書いていたりする。
でも、けして根暗なわけではなく明るく人付き合いもなかなか良い。
最近、別のクラスの男子と仲が良いという噂がある。
「うぐっ、それだけは勘弁を…」
八島は、いつも『亜由美』という言葉に弱い。
「真保さーん。質問です」
「はい。なんでしょう小泉君」
「なんで、いきなり演劇なんかするんですかー」
「はい?なんで?」
「うん。なんで、いきなり演劇をするの」
「はい、失格ー。小泉君も人の話を聞いてないわね」

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