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同じ空の下で…〜空はいつまでも…2nd〜
恋愛リレー小説 - 少年/少女

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同じ空の下で…〜空はいつまでも…2nd〜 1

12/31(木)
年は、もうすぐ次の年を迎えようとしていた。
ある思い出の場所へと、僕は足を運んでいく。
人は、みんな地元の絹井山にある神社の方へ行っていたが僕は反対方向の暁美海(アケミカイ)に歩を向けていた。

暁美海に着いた。
そこには、僕を待っている女性がいた……
僕は、その女性に近付いた。

僕は、ずっと彼女のそばにいる世界を望んでいた。
ただ、それだけを望んでいた。
でも、別れは突然やってきた。
それは、僕の誕生日の事だった。


12/6(日)
「うぅー、寒いよぉー」
冬の朝は気温が1番下がっていて寒いと僕は思う。
それと同時に冬の朝ほど清々しいのはないだろう。
「やっぱ、寒い」
清々しいのは、良いけどこの寒さにはかなわないや。
「えっと、今日はどんな服を着ようかなー」
今日は、僕の誕生日という事で彼女が僕の家に来るのだ。
えっと、お前の事は全然知らない?
わかりました!今から僕とその彼女の事を説明します。
僕の名前は、小泉正弘。
人によっては、『マサ』と呼んだりもする。
ちなみに、彼女は『マーくん』と呼ぶ。
現在、絹井高校1年です。年は今日変わりますので16才です。
両親の仕送りで、アパートで一人ぐらしをさせていただいてます。
彼女の名前は、今川美智子です。
彼女は、僕と同い年で同じ学校です。
僕は、彼女の事を『みっちゃん』と呼びます。
いつも、僕は彼女に頭を撫でてもらってます。
えっ?そんな余計な説明はいらないって…
むぅー、わかりました。
これぐらいで、説明をやめときます。

来訪者のベルがなっていた。
「はぅ、知らぬまに僕は寝ていたのか」
もしかして、今ベルを鳴らしているのは、みっちゃん!?
早く出て上げなくちゃ、みっちゃんが風邪ひいちゃうよ。
僕は勢いよくドアを開いた。
「みっちゃん。お待たせ!」
いつも、明るいみっちゃんの顔が今日は暗い。
「みっちゃん身体でも悪いの?」
みっちゃんは、顔を横に振った。
「じゃあ、どうしたのかな?」
僕は、みっちゃんの額に手を当てようとした。
「やめて…」
「えっ…どうしたの何かあったの?」
今まで、みっちゃんは僕の事を拒否した事がなかった。
「みっちゃん具合が悪いなら、病院行こうよ。」
「行かなくていい……」
「えっ、でも具合悪そうだから行こうよ…あっ、わかった今日、僕の誕生日だからって、気を使っているんでしょ?
良いよ。僕はみっちゃんが傍にいてくれたら、それだけで充分なんだよ」
みっちゃんの身体が震えていた。
やっぱり、何かあったんだ。
「みっちゃんの身体に何かあったら、僕は嫌だから病院に行こうよ」
「行かなくていいって、言ってるでしょ!!」
みっちゃんが初めて、僕に怒鳴った。
「みっちゃん、どうしたんだよ…」
僕の目が潤み出してきた。

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