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先生~二人のだけの秘密~
恋愛リレー小説 - 理想の恋愛

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先生~二人のだけの秘密~ 2

無我夢中で走った、自分の可笑しなくらい早い鼓動も、周りを走る車の音も聞こえない位頭が真っ白になっていた。

(先生・・・。)
ポツンと頬に当たる一滴。雨だと思ったの。だけどどんどん周りがにじんで前さえ見えなくなっていく。

私はいつから先生のことをこんなに想っていたんだろう…。

病院の自動扉の隙間に滑りこみ救急受付へ向かう。教えてもらったガラス越し。

「先生っ!」

息が上手くできない。そんな私の目に飛込んできた先生の姿は…
「よぅ。相原」
――私は一瞬気を失ったと思った。
「おぃおぃ……大丈夫か?」
私は腰が抜けていたらしく、その場に座り込んでいた。先生はすぐに私のもとに来て私を支えてくれた。
 
私が病室に入って目に入ったものは、腕に包帯をした先生だった。そして、先生は私に気付くと少しビックリはしていたが、手を振って私の名前を呼んだのだ。
「せんせぇ〜〜」
先生は生きてる……笑ってる………
そして、温かい………
「すまんなぁ〜こんな怪我で」
先生は私を立たせて、笑いながら包帯が巻かれている腕を上げて言った。
 
どきっ
 
こんな近くに先生が私に向かって話してる。笑ってる…
どうしよ……嬉しいよ。
先生…生きてる……
  
バンッ
 
スグ後ろの病室の扉が勢いよく開く
「貴之!!!!!」
私はモデルさんが入ってきたのだと思った。
その人は、美しかった…… 
外見は……
「てっめっ……生きてるじゃねぇか…」
何が起こっているのか分からなかった。だだ、175はあるだろう長身と、ニットを着ていても分かる、大きいとは言えないが、程よい胸。ミニスカから生えた長いきれいな足をからきれいなと、腰までありそうなきれいなロングヘアと。本当に日本人かと疑うほどにきれいな白い肌に、きりっとした目や眉、つんとした鼻。何もかもパーフェクトといったものを持ち合わせた人が今、先生のむなぐらを掴んで叫んでいる、変な光景だ。

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