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恋愛リレー小説 - 理想の恋愛

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「なに一人でブツブツ言ってんの?」
「真実ぃ〜、私肝試し…(泣)」
「知ってる、知ってる。あたしが一緒に行ってあげれたらいいんだけど、男女ペアだってさ。」
高校からの親友、佐高  真実(さたか まみ)も同じサークルで、真実のおかげでここまでなんとかやってこれた。
けど、肝試しだけはどうにもならない。

「やっぱり仮病使うしかないな。うん。」
「バレバレじゃない?あっ、でも何か顔色悪くなってきてるよ。」「えっ!マジで?ちょっと休んでくるわ♪」って具合悪い人が゛♪゛って…
って真実からツッコミが入りそう。

とりあえず、部屋で横になってみた。


…コンコン。
いつの間にか眠っていたみたいで、外は真っ暗だった。
ドアをノックする音が聞こえたような…

「おーい、和美ちゃん大丈夫か〜?」

祐之先輩が心配して見に来てくれたらしい。高橋祐之(たかはしひろゆき)先輩。我がサークルの部長。
「はい。大丈夫です。」返事をしながらドアを開けた。
「ごめん、寝てたんでしょ。もうすぐ肝試し始まるから、様子見に来たんだけど…行ける?」
「え゛…まだ終わってないんですか?」
「うん、クジ引きは終わったんだけどね。和美ちゃんは俺とペア。」
はぁ、ドア開けなきゃよかった…
と、後悔しても遅い。大丈夫って言っちゃったし、とりあえず先輩と一緒に外に出る事にした。
「はぁ〜」
「ため息は幸せが逃げるぞ♪」
「いゃ…既に幸せじゃないですから…」
「俺と一緒はそんなにイヤか?」
真面目な顔して祐之先輩が聞いてきた。
「いえ、そうじゃなくて…。私、お化けとか肝試しとか苦手なんです。」
「そうだったの?じゃぁ呼びに行かない方がよかったんだね。ごめんね、無理させちゃって。」
いつもの優しい表情に戻った。

「あっ、あの、真実は…?誰とペアに?さっきから見当たらないんですけど…」
「あぁ〜。佐高はあっち。」
なんか意味深。
指差す方を見ると、真実は楽しそうにお喋りしてる。
相手は、祐之先輩と仲良しの林  猛(はやし たける)先輩。
「あいつ、佐高の事好きなんだわ。よかったら協力してやって。」

「ぇ!?まぢですかυ真実…何気に恋人いますよ?」
この発言を聞いたら、林先輩は相当なダメージを受けるだろうなァ。なんか不憫だ。
真実とは高校の時からの付き合いだから知ってるけど、昔から本当によくモテる。女の子らしい上に、しっかりしてるし、優しいから女の私も時々惚れそうになるもん。
「ぇ。。。んぢゃさ、和美ちゃんも彼氏いるん?」
何故か真剣な顔付きで祐之先輩が私の顔を覗いてきた。

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