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Sな彼女
恋愛リレー小説 - 青春

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Sな彼女 2

家に帰り勉強していると、あの自分は賢いよみたいな彼女の態度に今さら腹がたってくる。『ぜってぇ〜みかえしたる!』そう心に誓って勉強する。金曜日から水曜日までそんなことばかり考えてる。木曜日になって塾にむかうといつもの机に彼女の姿がない。『どうしたんだろう?』時間になり彼女のいない授業が始まる。以前と同じ木曜日の授業。講師とマンツー。自分が望んでいた授業・・・・なにかおかしい。自分にもわからない。でもなにかおかしい。授業が7〜8分過ぎた時に彼女が現れた。
カーディガンにマフラー完全装備。「顔赤くない?」『別に』僕は興味がないふりして答える。どうやら風邪気味らしく、ひどくぐったりしてる。授業中、いつもなら簡単に解ける問題が解けない。なぜか彼女のことが気になってる。授業が終わり、彼女は「次も授業だから」といいながら、しんどそうにいってしまった。周りから見れば俺はとても解りやすい人間なのかもしれない。講師はおそらく自分以上に自分という人間を理解していて、授業の時間をかえようか?と提案してくれた。もちろん受験生である俺を気遣ってのことだ。
しかし俺はそんな計らいにも気付かず、『えっなんで?』と答えていた。

金曜日も土曜日も彼女のことを考えてた。彼女に会えない1週間が永遠に思えた。勇気は今まで何人かの女子と付き合ってきたが、こんな気持ちになったのは初めてだった。『あー俺恋してるわぁ』なんでこうなったか全然わからない。どうにかしたいけど、待つことしか勇気にはできない。
勇気は考えていた。彼女は自分のことをどう考えているのだろうか?気持ちを打ち明けるべきだろうか?しかし仮に彼女と付き合えたとしても、お互いの進路に影響がでないだろうか?そんなことをばかり考えてる。勇気の成績は目に見えて悪くなっていた。勇気は結局彼女のアドレスを聞く。という結論をくだした。
次の木曜日。
勇気は授業の1時間前についてしまった。とりあえず自習をしていると、彼女らしき人影がみえた。
『テストでも告白の時も緊張したことのない俺が緊張してる!?やべー』
すると人影は通り過ぎていった。『彼女じゃなかったか』何故かほっとする俺。『緊張してもしかたないから勉強しよ』耳栓も装備して準備完了。勇気は参考書をひらいた。しばらくして勇気は時計を確認する。
『すげー集中してたな俺。』ペットボトルの生茶に手をかけようと左に目をやると、『!?』

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