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Sな彼女
恋愛リレー小説 - 青春

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Sな彼女 1

高校3年生。北川勇気(きたがわゆうき)17歳。受験生だ。勇気は高校生活のほとんどを部活動であるバスケットボールについやしてきたため、周りの友達より学力が劣っており、部活を引退した6月から必死に勉強していた。進学塾にはいり、夏休みは朝早くから、それこそ夜まで勉強した。努力のかいあって、10月ようやく合格圏内に偏差値が達したときだった・・・

彼女に出会った。勇気の塾は講師一人に対して1人、もしくわ2人で授業を行なう少人数制だった。毎週木曜日。いつもの机にむかうと知らない娘がいる。『だれだろう?』いつもこの時間は講師とマンツー。
そんなことを考えてると授業がはじまる。講師が彼女と自分とを代わる代わる授業を進める。話を聞いてるんだけど、講師の向こう側の彼女が気になる・・そちらに目をやると彼女と目が合う。『やべー目ぇあっちゃったよ』彼女は誰がみてもかわいぃと言いそうな娘だった。でもそこは受験生。勉強が1番。気にしないふりして講師に質問する。『この場合ってどうなるんですか?』〔ええっとねぇ〜〕
「それはbe動詞でしょ!」彼女が答えた。『てめえに聞いてねえよ!』って心で思ってるけど言えない俺。
『ありがとう』彼女に答える。結局この日から俺の平穏な木曜日は奪われてしまった・・・  

次の木曜日やっぱり彼女がいる。どうやらこの時間に固定されたようだった。気にもとめず自習していると、「ねぇ」『?』彼女が僕に喋りかけてきた。「ねぇ」『なに?』塾の授業が始まる前、どこの高校かとか受験の話とかなんでもない会話をかわした。なんとなく彼女がかわいく見えた。授業が始まると彼女は一転した。やたらとつっかかってくる。俺だけでなく、講師にもお構いなし。「これの発音は?」『それ知ってたらマニアだよ』
なんて心では思ってる。ややこしくなるのは面倒だから口に出さない。というよりたぶん彼女には口で勝てない。しかも彼女は賢い?と思う。彼女が理系でよかったと思う。ちなみに俺は文系。自分でいうのもなんだが俺もそこAだと思う。

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