ペパーミント。 2 「……誰だよ、あの子」 「は?」 呟いた僕の言葉に友人の祐介が反応した。 「あ、いや、あの赤いドレス着た子。誰かなと思って」 「ふーん。赤いドレスね……あぁ、あの子か」 祐介は何やら知った口ぶり。 僕の胸が高鳴る。 「は?お…お前知ってんのか?」 ステーキをほうばった祐介は 「あぁ、知ってるよ」