誰より好きなのに 2
「ねぇ・・・」
白い吐息と共に、亮祐が私に話し掛ける、一体何?
彼は私を好きにはなってくれない・・、でも彼の話す内容に胸を躍らざるに得られない
そして彼が、私に口にした事は、私の期待を一気に落とす内容だった
「最近ちょっと気になる娘が居るんだ」
「え?」
私はショックをうけた。壳祐に好きな人がいたことが。
「陸上部の佐倉友美さん」
「ふーん。そうなんだ。」
佐倉友美は性格が明るくて、なんでも前向きに考える、運動が大好きな女子生徒だ。