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tomoka
恋愛リレー小説 - 同性愛♀

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tomoka 3

直樹が2ヶ月前に朋子と会っていたら、あたしは喜んで二人を引き合わせただろう。

でも今は…

「朋子ね、最近気になってる人できたみたいで…」

だから諦めた方がいいかもよ?
と言おうとしたら、直樹はすっかり潰れてしまっていて。

「…また今度話すか。」

そう一人呟くと残っていたグラスを空ける。


「じゃ、今日はありがとうね〜」

二次会も無事終わって、友達の家に帰ろうとしていたら直樹がいて。
誰かに電話をしているようだった。
ジャマをしないように手だけ振ると、直樹も振り返してくれて。
タクシーを探しに行こうとしたら、

「…あ〜きら〜…」

と言う声が耳に飛込んできて、思わず振り返る。
アキラってあの…?
まさか、そんなわけないよね。

でも、朋子から聞いたアキラの学科が直樹と同じだった気がして。

まさか。でも…
タクシーの中で一人ブツブツ呟いていたら、友達にすごく変な顔をされて気まずくなって…

今度会ったら聞いてみよう。と心に決めて、その日は眠りについた。
次の日、目が覚めるともう10時で。

今日休みで良かったなぁ。と思っていたら、午後からバイトだったことを思い出して慌てて準備をし始めた。

シャワーを借りて服を着替える。

ファンデーションをつけるといつもよりもノリが悪くて。
こんなとこで年は感じたくないんだけどなぁ…と思わず不平を溢してしまう。

友達にお礼を言ってから外に出ると良い天気で。

今日は混むかも…と思いながらバイト先へと急ぐ。

あたしがバイトしているのは、ショッピングモールの中に入っているファーストフード店で。
朋子に初めて会ったのもここでだった。

大学に入ったらカフェでバイトする!って言うのがあたしの夢で。
地元の大学に進学が決まってすぐに面接を受けた。

その時面接を待つあたしの隣に座ったのが朋子だった。
初対面は、この子大丈夫かな?って思った。
ポーッとして注文間違えそう…
なんて考えてたら、朋子から声をかけてくれて。

「経験者…ですか?」

あたしが首を横に振るとビックリしたみたいで。
後から聞いたところによると、

「絶対年上だと思った。」

のだそうだ。

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