PiPi's World 投稿小説

nao
恋愛リレー小説 - 同性愛♂

の最初へ
 2
 4
の最後へ

nao 4

「ふ〜。ありがとう明。」

ニコっと笑いながら俺のレポートを差し出すアイツ。

「じゃ〜明日はお前の奢りな?」
ニヤニヤしながら言う俺に、学食のメニューから選べよ?と苦笑いをする直樹。


「あ、それで明日なんだけど…」
県外の実家から通っているアイツは、飲み会なんかで家に帰れないと俺の家に泊まっていく。

もちろん俺はいつでも大歓迎なのだが、4年経った今でも俺に対して気を使うらしく。

申し訳なさそうな顔をする。

それがたまに俺はもどかしく。俺とお前の仲だろ?!遠慮なんかしてんじゃねぇよ。と昔言ったら、アイツは驚きながらも嬉しそうな顔をしていた。
「…その子も来るのか?」

メールを打っているアイツに、思わず聞いてしまった事を少し後悔した。

「あぁ、明後日誕生日でさ。みんなで祝うんだよね。」

おいおい、いいのか?
絶対勘違いすると思うぞ?その子。

―行かない方がいいんじゃないか?

喉までせりあがってきた言葉をグッとこらえる。
だって、それは嫉妬も含んでいるだろうから。

少しその子が羨ましかった。
「サークルのやつ?」
アイツの入ってるサークルは飲みサークルらしく、月に2回は飲んでる気がする。

メールを打ちながら俺の言葉を肯定するアイツ。

SNSでこの小説を紹介

同性愛♂の他のリレー小説

こちらから小説を探す