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恋愛リレー小説 - 同性愛♂

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早く着きすぎちゃって。そういうトモコは結構待っていたようで。

なんだか申し訳なくなった。

「何食う?」

当然学食で食べるものだと思って歩き出すと、トモコは行きたい店があるみたいで。

いい?と聞かれたら、うん。と頷くしかないわけで。

トモコが連れてきてくれたのは、学校から歩いて3分くらいのところにある、小さいカフェのような店だった。

「ここね、一回来てみたかったの。」

そういうトモコはかなり嬉しそうで。
そんなところに初めてくるのが俺となんかでいいのか、と俺は思っていた。

ここのオムライスがすっごく美味しいの。とトモコが教えてくれる。
…あれ?

「初めてじゃないの?」

4、5回目かな?と俺の質問に答えるトモコ。

あれ?

「他にもねー、このパスタとか美味しいよ?」

にこやかに俺に笑いかけるトモコを見て、俺はやっと気づいた。
─こういう場合どうしたらいいんだろう。

そんなに恋愛経験豊富でもないし。


そんなことを考えていたら、
「そういえばナオキくんがね、」

というトモコの言葉が耳に飛び込んできた。

「ナオキくんが、ウチのとこでバイトしたいみたいで。」

最近よくメールくるんだぁ。
と無邪気に俺に語りかけるトモコ。

それはバイトがしたいんじゃなくて、単にお前と一緒にいたいだけだって。

と言ってやりたかった。
──────

拷問にも近いような30分間がやっと過ぎて。

俺は友達と約束があるんだ、と言って代金だけ払うと、そそくさと店を出た。
店から出て、学校へは戻らず家に帰って来た。

「ど〜すりゃいいんだよ。」

ロフトに登るのも面倒で、コタツに潜り込む。

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