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恋愛リレー小説 - 同性愛♂

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nao 19

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丸三日降り続いた雨が、やっと上がった。

やっと布団が干せる。

アイツの匂いもこれで消えるだろう。
溜まってた洗濯物、結局乾燥機まで行く気になれなくてほったらかしてあった物をベランダに干すと、やっと気分がスッキリしてきた。

んー、と伸びをすると体がなまっていることに気づいた俺は、久しぶりにランニングに行くことにした。

これでも昔はサッカー部で、毎日飽きもせず走りこんでたもんだ。

昔着ていたジャージを引っ張り出すとそれに着替えて、ストレッチをしてから家を出る。
外に出ると、久しぶりの晴れ間に洗濯しようと、どこのベランダにも干してあった。
みんな考えることは同じなんだな、と思いながら走り出す。

良い天気だ。

三日間の雨が余分なものまで洗い流してくれたようで。

久しぶりの好天を、俺は楽しむことができた。

きっと今ならアイツに会っても大丈夫な気がする。

雨に感謝、だな。と訳の分からないことを呟いて俺は家に戻る道を選んだ。


確かアイツは明日から学校に来るはずだ。

言われていた指輪、探してみたけどみつかんなかったってメールしないとな。
家の中に入る前に、外でクールダウンをする。

こういうことをしっかりやんないと、後が辛い。明日のことを考えるようになった自分に、改めて自分の年齢を実感する。

高校の頃なんて、筋肉痛なんてその日に来るのが当たり前で、ストレッチなんてしなくてもせいぜい2、3日気になる程度だったのに。

これからも長い付き合いになりそうだからな。
大切に扱ってやらないと。

家に入ってシャワーを軽く浴びる。
髪をガシガシ乾かしながら携帯を見ると、メールがきていた。
俺はそんなにマメな方じゃないので、メールなんて寄こすヤツはあんまりいない。

直樹もアリサも連絡は電話だ。

誰からだろう。

受信メールを開くとトモコからだった。

今日の昼飯一緒に食わないか、か。

昼飯くらいならいっか。

軽い気持ちで返信する。

2分も経たないうちに返信が来た。

─それじゃ12時頃に学校で。

了解。とだけ書いて送る。
返信してから、ふと思う。

何で俺なんだ?

普通アイツだよな。

あ、今アイツこっち来てないからか。

面倒くさいことは嫌いだから、あんまり深く考えるのは止めた。

それより今は洗濯物だ。


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「わり、遅れた?」

トモコに言われた場所に着いたのは12時を少し過ぎた頃だった。

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