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喧嘩友達
恋愛リレー小説 - 初恋

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喧嘩友達 10

ブ………
あぶない、あぶない
ここでキレちゃったらせっかくの計画が水の泡になっちゃう
「……なに?」
なるべく平静を装って答えた
「なんで俺がお前と遊ばなきゃなんねえんだよ」
「私だけじゃないじゃん。エリと佐井野君も一緒だよ」
「お前もいるんだろ?」
「悪い?」
「決まってんだろ」
ム………
「だっ、だって前に皆で遊んだときは楽しかったからまたいいかな、て思って!だけど、あの大人数じゃ遊園地とかは大変だから4人ぐらいがちょうどいいかな、てエリも…!」
「エリも?」
はっ…!しまったぁ!!
うまい言い訳が思いつかなくて、思わずエリの名前を出しちゃったけど…思いっきり責任転嫁してるかも……
「ふ〜ん…」
「あ、いや、その…」
「ま、エリがそう言うならしょうがないか」


えっ………


「それで、いつ行くんだっけ?」
「え?ど、土曜日…」
「わかった。集合時間とか決まったら知らせろよ」
「う、うん」

紫音は足早にその場を去っていった
な、なんだ…エリの言うことならちゃんと聞くんじゃん
案外、紫音も……

考え込みながら教室に戻り、自分の席につく
「どうしたの?」
「へ?」
隣から佐井野君が声をかけてきた
「なんか暗い顔してるけど…紫音、嫌だって?」
「ううん!あいつは大丈夫だって」
「そう…」
佐井野君は不思議そうな顔をしたが、
「じゃあ今度の土曜日、楽しもうね」
そう笑顔で言った

そうだ!せっかく計画どおりいったんだから頑張らないと!

のあは自分に言い聞かせ、わけのわからない感情を押し殺すと、次の計画を考え始めた
・・・・・・



「はい、チケット」
「おっ、えらいえらい」
「・・・何?その言い方」
「お前、数学めちゃできねえからな、チケット買えないかと思ってよ」
「!!ちょっ!!あんたね・・・」
「「まぁー、まぁー、」」

ここは、遊園地入場口

 
のあが計画し今日実現に至った、遊園地で皆で遊ぼう計画―――

学校で紫音がのあに文句を言いに来たが、何とか事なきを得たあの後。
のあはエリにも今回の計画についてを話し、既に佐井野と紫音の2人からも了承を得ている事を伝えた。

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